ペルソナ5はPS4屈指のタイトル!クリア後のレビュー・感想
記事の詳細
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概要
アトラスから2016年9月15日に発売されたPlayStation 3・PlayStation 4用ゲームソフト「ペルソナ5」。通称「P5」とも呼ばれており、ペルソナシリーズナンバリング最新作となっている。
「真・女神転生シリーズ」や「世界樹の迷宮シリーズ」で知られるアトラスだが、12月23日にはアトラス新規プロダクション「スタジオ・ゼロ」による『PROJECT Re FANTASY』の公式サイトもオープンした。
こちらに関しては今後の情報も気なるところ。
国産RPGメーカーとして人気のあるアトラスの作品の中で学園ジュブナイルである「ペルソナシリーズ」は国内外で高い人気を誇る。
P5は当初、2014年冬発売であったが、2度の延期により2016年9月15日に発売となった。
しかし、そのクオリティの高さはそれまでの延期を許せるほどのもので2016年度のPS4屈指のタイトルと呼べるものであった。
今回はそんなP5の感想。
ペルソナ5の世界観
物語の舞台は現代の東京。数ヶ月ほど前から街では加害者たちが突如暴走し、交通事故や工場の爆発、地下鉄の暴走が立て続けに発生していた。
当の加害者たちもなぜそんな行動をしたのか分からないと証言しており、「精神暴走事件」として街は恐怖に包まれていた。
とある事情により高校を退学処分となった主人公は、両親の知り合いである「佐倉 惣治郎(さくら そうじろう)」の元へ居候することになり、「秀尽学園」へ通うことになる。
秀尽学園へ向かうはずが何故か謎の古城である「パレス」へ辿り着いたことを切っ掛けに主人公達は怪盗団を結成。
悪人たちの心を「改心」させていく。
世界観はこのような感じになっており、「ジュブナイル」と「ピカレスク・ロマン」を合わせたストーリーとなっている。
公式でネタバレを良しとしていないため詳細は省くが、現代社会や現代の人々、我々の今の環境などについて少し考えさせられる内容になっている。
ちなみに、ペルソナ4・ペルソナ4・ダンシング・オールナイト(P4D)の久慈川りせと真下かなみの広告がゲーム内で登場するなどの小ネタも存在する。
過去作との比較
基本システム
過去作との比較だが、基本的にはP3(ペルソナ3)以降のシステムが採用されている。P5でも過去作同様に日常パート→ダンジョン攻略→日常パートといったいつもの感じで進行していき、期限内までのダンジョン内のボスを撃破でストーリーが進行していく。
ダンジョン内ではP3以降と同様にシンボルエンカウント方式となっている。
不意打ちになどは基本的には変わらないものの、P5ではアクション性が増しており、物陰に隠れながら敵に背後から近寄って不意打ちを仕掛ける「カバーアクション」が可能だ。
慣れれば物陰から物陰へと素早く移動してバトルを仕掛けることができるので、まるで怪盗になったかのような気分でダンジョンを攻略できる。
敵シャドウにプレイヤーの姿を発見されると追いかけ回され、ダンジョン内の警戒度が上昇する。
警戒度が上限に達するとその日の探索が終わってしまうので、如何に警戒度を上昇させずに攻略するかがダンジョン攻略の鍵となる。
ゲーム中ではチュートリアルを兼ねた説明をモナ(モルガナ)やNPCが行ってくれるので、初心者でも安心だ。
過去作をプレイ済みなら大した問題もなく進行できるだろう。
また、本作では属性が過去作よりも増えており、こちらについてはバトルシステムにて詳細を記載している。
ベルベットルーム
「ベルベットルーム」で行えるペルソナの合体やペルソナ全書への登録・引き出し方法も過去作と同じ。
P5ではギロチン(合体)、絞首刑(強化)、投獄(特訓)、電気椅子(交換)、囚人名簿(ペルソナ全書)など名前だけでなく、演出も物騒になっているのが印象的だ。
更に過去作には無かった公開処刑(ネットワーク合体)というものが条件達成で追加される。
これはPS4・PS3をネットに接続した状態で、1日1回までペルソナを1体使用して主人公よりもレベルの高いペルソナを合体できるというもの。
運の要素が強く、必ずしもレベルの高いペルソナになるとも限らず、結果はランダムとなる。
経験値ボーナス(アルカナバースト)も発生しない代わりに、公開処刑だけで覚えるスキルなどが存在する。
利用できるようになったら不要なペルソナを公開処刑にかけても良いだろう。
ちなみに、主人公のペルソナであるアルセーヌは直ぐに力不足になるので、ある程度レベルを上げたら囚人名簿に登録して合体してしまおう。
ペルソナの入手方法
ペルソナの入手方法は、P3・P4では戦闘終了後のシャッフルタイムでのカードの入手で新たなペルソナを入手できた。
P5ではシャッフルタイムが廃止され、ペルソナ2以来の敵シャドウとの「会話」で、敵シャドウの好感度を上げることで入手可能となった。
一度入手したペルソナは、手持ちに無ければ簡単な会話だけ再入手できる。
システム
日常パート
本作では学生生活を行う日常パートとダンジョンに潜って異形の存在「シャドウ」を戦うダンジョンパートがある。プレイヤーはゲーム内時間の4月~翌年3月までの1年間を過ごし物語を進めていく。
といっても後半からイベント続きで、実際に自由に行動できる期間はもっと少ない。
その多いようで短い時間をどのように過ごしていくのかが本作では重要な要素となっている。
プレイヤーにはレベルなどとは別に「人間パラメータ」が存在しており、仲間達とのイベントを進めるにはこれを上げないといけない場合もある。
釣りやバッティングセンターといったミニゲームも幾つか存在しているため、気分を変えてちょっとした息抜きができるのが嬉しい。
人間パラメータを上昇させるための映画やDVD・ゲームには「ダメンジャーズ」や「ZOW(ゾウ)」といったネタが多い。
映画はボイスだけだが、意外にしっかりとした内容になっており、聴いておいて損はないだろう。
コープ
ペルソナシリーズは学園ジュブナイルであるため、普段は学園生を過ごし、仲間たちや街で出会った人々を関係を深めていく「コープ(過去作ではコミュニティなど)」というものが存在する。このコープを進めていくことでパーティーやアイテム制作など様々な恩恵が受けられるようになる。
また、関係を進めていくことで女性陣とは恋人関係になることも可能で、日常パートでのイベントに関わってくることになる。
そのため、印象としてはキャラゲー寄りのRPGとなる。
出会うキャラクターたちはどれも個性的で、本作では特にそれぞれに複雑な事情を抱えていることが多い。
癖が強いキャラが多く、第一印象では微妙だったキャラもコープを進めるにつれて1番のお気に入りになることも。
コープは主に放課後と夜発生し、進めると時間が経過してしまう。
ダンジョンである「パレス」に潜入するとその日は疲れて夜のコープを発生させることができなくなる。
これがコープを進める上では非常にネックで、1日1日の過ごし方が非常に悩ましい。
学園の国語教師である「川上 貞代」はそんな悩みを解決してくれる重要なコープ『節制』なので、川上に愛着が湧くユーザーは少なくない。
他にもゲーム内の「SNS」で仲間同士で会話したり、誘われることもある。
誰と過ごすか迷った時に参考になるのでSNSの存在は意外に助かる。
行ける場所
街は実際の場所をモデルに作り上げているだけあって再現度が高く、特に駅構内を歩き回っているだけでも田舎者である筆者にとってはまるで実際の都心に来たかのような感覚に陥る。
それだけ雰囲気が出来上がっており、駅で迷子になる人もいるのではないだろうか?
序盤では秀尽学園、四軒茶屋、渋谷を中心に行動ができるが、ストーリーや本、コープの進行に合わせて秋葉原など行けるエリア・スポットも増えていく。
スポットは行動できないものの、仲間やコープの人物を誘って出かけることもできる。
キャラクターたちの意外な側面を見ることができるだろう。
街や学園に居るモブは基本的に表情が無く簡易的だが、そのお陰かロードや全体的な動作も軽い。
PS3版は分からないが、少なくともPS4版ではマップ切り替え時のロードが長かったり、カクつくといったことはなかった。
パレス
過去作との比較でも記載したように、パレス(ダンジョン)では敵に発見されると警戒度が上昇してしまう。
慣れるまでは慎重に敵の行動ルートを見極め、背後から奇襲を仕掛けよう。
パレス内には様々な仕掛けがあり、隠された道も多数存在するので、無駄な戦闘を減らすこともできる。
「セーフルーム(安全地帯)」に入ればパレス内でもセーブしたり、攻略を中断してパレスから出たり、次回からはセーフルームから再攻略することができる。
1日で攻略できればその分日常パートで人間パラメータやコープに時間を費やすことができるが、無理に攻略せずとも期限は長めにあるので一度戻ってアイテムや装備を整えるのも大事だ。
特にペルソナの使用に必要なSPを回復できるアイテムは希少なので極力使用せず、パレス攻略中にSPが無くなったら一度帰還すれば全回復する。
ストーリー後半になると攻略するパレスの難易度やバトルなども増え、SP消費も激しくなる。
バトル中に必要になるタイミングが絶対に出てくるので、SP回復アイテムは温存することをオススメする。
パレスの仕掛け自体の難易度は低いが、難易度ノーマルでも敵からの不意打ちをくらえば全滅することも珍しくない。
敵の弱点を的確に突きつつ、セールルームには必ず立ち寄るようにすればパレス攻略に費やした時間が無駄にならないで済む。
セーブは小まめにしておこう。
メメントス
パレスとは異なるダンジョンである「メメントス」。
メメントスはパレスと違い攻略期限が基本的に無いダンジョンで、内部はランダム生成される特殊なダンジョンだ。
メメントスで出現するシャドウはパレスに出現したものがほとんどなので、入手するのを逃したペルソナを再入手するチャンスがある。
また、ここでしか入手できない武器・防具は優秀なものが多く、余裕があれば攻略しておくと次のパレス攻略が楽になるだろう。
ストーリーやコープを進行していると「ミッション」が発生することがあり、改心させるターゲットはメメントスに出現する。
メメントスは無視しても良いが、後半からストーリー上攻略する必要のある場所なので、少しずつでも攻略しておくことをオススメする。
バトルシステム
バトルは「ペルソナ3」以降のお馴染みのシステムで、通常攻撃・銃・ガード・アイテム・ペルソナを使用したものになる。
本作では属性が新たに追加されており、弾と核熱(フレイ)、念動(サイ)の3属性が増えており、それに合わせてスキルも全体的に増えた。
本作で増えたコマンド「銃」は弾属性で攻撃するコマンドだ。
敵・味方は相手の弱点属性(WEAK)を突いてダウンさせることで「1MORE (ワンモア)」が発生し、追撃や「バトンタッチ」で別のキャラでの追加攻撃、敵の説得が可能になる。
敵を全てダウンさせると属性無視で攻撃できる「総攻撃」を行うことができる。
この辺はシリーズ経験者なら直ぐに慣れることだろう。
従来のシリーズではハマ系・ムド系は即死属性しかなかったが、本作では新たに即死ではなく“ダメージ”を与えられるコウハやエイハといったものが増えた。
これにより、ハマ系・ムド系しか弱点の無い敵でもダウンを狙いやすくなったのは嬉しいところ。
UIは一見すると見辛そうに感じるが実際のPS3・PS4のコントローラーと同じボタン配置になっているため、直感的な操作が可能になっている。
通常バトル終了後はシームレスに探索画面に以降するため、改めて新世代のペルソナでることを感じることができる。
全体のボリューム
気になる全体的なボリュームはシリーズファンが満足するだけのものがあり、大半のユーザーは普通にプレイしても100時間程度はクリアするまでに掛かるのではないだろうか?パレスも1つ1つは凝っているのに攻略しがいのあるものが多く、初見なら1つのパレスをクリアするだけでも3時間~4時間程度はかかるかもしれない。
P5本編に登場する本や映画、ゲームにも小ネタが多く、シリーズをプレイ済みのユーザーなら嬉しい要素も多数存在する。
あの伝説の通販番組も形を変えて存在しており、もしかすると世界観的にも過去作と繋がっているのかもしれない。
学校の授業で出題される問題は実生活ではあまり役に立たないものの、トリビア的なものが好きなばきっと気に入るだろう。
思わずP3のアイギスのように「なるほどな~」と言ってしまうかも。
ペルソナの種類は非常に多く、1週で全て揃えるのは不可能だ。
なぜなら2周目以降にならないと入手できないペルソナも存在するからだ。
コープは1周目で全てレベルMAXにするのは中々に難しく、1周目は自分のペースで進めると良いだろう。
2017年1月17日に発売される『ペルソナ5 オリジナル・サウンドトラック』は4枚組で、本編に収録されている楽曲も多いことが伺える。
今回も秀逸な楽曲が揃っているので、ファンなら是非とも押さえておきたい。
2週目要素について
本編のクリアデータは2周目に一部引き継ぐことが可能だ。2周目以降だけの要素もあるため、1週目クリアだけで終わるのは少々もったいない。
1周目でもコープを進めることで強力なペルソナを入手することができるが、2周目以降では最強のペルソナを入手できるようになる。
また、隠しボス的な存在とのバトルも2周目以降でないと挑戦できない。
1周目とは違う女性を恋人にするのも良いし、人間パラメーターを1周目で上げておけば、1週目では上げきれなかったコープも簡単に進行できる。
1週目で入手したペルソナは囚人名簿からお金で引き出すことができる。
2週目に挑むのであれば『剛毅』のアルカナである双子の看守 ジュスティーヌ&カロリーヌのコープはMAXにしておこう。
所持金も引き継げるので、クリア前に稼いでおけばペルソナの引き出しなどで所持金をあまり気にしなくて済む。
クリア前にできることは極力済ましておこう。
こういう人におすすめ
P5は、普段RPGをあまり遊ばないというRPG初心者にこそプレイして欲しい。日常パートでは学園生活の雰囲気を楽しむことができ、充実した感覚を味わえることだろう。
基本的には人間パラメータを伸ばすための自分磨きとなるが、ミニゲームで息抜きをしたり、仲間たちとスポットに出かけて会話を楽しむこともできる。
戦闘も遊びやすいものになっており、基本さえマスターすれば詰むということもないだろう。
ゲームスピード自体も遅いので、じっくり考えてから行動できる。
とにかく、敵の弱点を突くところを意識していこう。
初心者だけでなくゲームをよくプレイするコアユーザーにもオススメだ。
難易度ノーマルでも、油断をすればピンチに追い込まれかねない程よい難易度で、パレスのギミックも簡単なものからちょっと手ごわいものまで揃っている。
如何に先を見据えて計画を立てながら進めるかといったプレイができるのも本作の魅力だ。
買って良かった点
BGM
ペルソナシリーズの魅力のひとつと言えばBGMだ。本作でもBGMが至る所で切り替わり、場所ごとに印象に残りやすい楽曲が使用されている。
オシャレなものから軽快なものまで様々で、日常パートではゲームを邪魔しないようシーンごとにマッチした落ち着いた曲が採用され、戦闘ではパワフルで軽快な曲が採用されている。
歌詞の入った楽曲も多く、主人公や仲間たちを意識した力強い歌詞になっている。
個人的に気に入っている楽曲のひとつである「Rivers in the Desert」は後半のボスクラスの敵に使用されているもので、人気の高い曲になっているようだ。
魅力的なキャラクター
散々語られているが何と言ってもキャラクターが魅力的なのも良い。女性陣に目が行きがちだが、特にコープのオッサンたちがダサいところもあればカッコ良いところもあり、人間味があるのが良い。
ゲームや映画・アニメ・コミックといったエンタメにおいて、議員といえば大抵の場合は悪者というのが多く、誠実な登場人物は少なく感じる。
しかし、近年ではそれまで政治にあまり関心の無かったいわゆるオタクや若者の間でも政治への関心は高まってきている。
本作でも2人の議員のキャラクターが登場し、『太陽』のコープである「吉田 寅之助」はゲームを攻略する上でも重要なキャラクターとなっている。
寅之助の過去の汚職を反省し、足かけ二十年、七回連続落選中の身ではあるものの熱心に街頭演説で国の未来に真剣に向き合っているオッサンだ。
「ダメ寅!」と言われると萎縮してしまうが、後半では芯の強い部分を見せる。
同じ議員である「獅童 正義(しどう まさよし)」とは関わりが無いものの、正反対のキャラクターになっているところも見逃せない。
政治家をこのタイミングで登場させたアトラスはグットタイミングと言える。
悪かった点
資金不足に陥りやすい
本作では資金稼ぎが割りと重要なものになっている。 パレスでシャドウから稼いだり、バイトをすることでお金を稼ぐことができるが、装備品を整えるだけ結構な金額が飛んでいく。ゲームバランス的には装備よりもペルソナの属性が重要なので、武器は後回しで良いにしても防具だけは用意しておいた方が良いのだが安いものではないため人数分揃えようとするとこれも中々金がかかる。
一応資金稼ぎ向けの裏技というか小ネタはあるものの、誰もが簡単に序盤からできるものではないため、終始お金の使い方には悩むだろう。
合体素材にするペルソナを引き出すにしても強力なものについてはそれ相応のお金がかかるので、やはり後半でもお金に悩む。 正直、この辺はもう少し軽減して欲しいところではある。
SP回復アイテムの少なさ
ペルソナのスキルの一部はSPを消費するものがあるが、SPの回復アイテムは入手手段が少なく、コーヒーを作ったり、自動販売機で買ったりと小まめに購入して、いざという時のために温存しておく必要がある。「貼る大気功」というアクセサリーを装備すればSPが戦闘中は自動回復するが、それにはひとつ5万もの大金がかかり、『死神』のコープを進める必要がある。
強力なスキルはSP消費が激しいため、連続バトルになると結局SP回復アイテムに頼らざると得ない。
ゲーム内時間の1日でパレスをクリアさせないためなのかもしれないが、それにしても少なく感じる。
まとめ
学生を卒業し社会人になると時間を取られるRPGのレベル上げが苦痛になるものだ。しかし、本作ではバトルのテンポが良く、その辺のザコ程度であれば総攻撃でサクサクと進めることができる。
とはいえ、初見の相手には弱点を探る必要があり、油断すると全滅しかねないという程よい緊張感を持ってバトルを進められる。 楽はしたい、けどヌルゲーは嫌だというワガママをペルソナ5では受け入れてくれるのだ。
もちろん、よりハードな難易度で挑むことも可能だ。
仲間も全員が魅力的で、それぞれに得意属性があるので不要な仲間というのがいない。
キャラクターが個性的というのはペルソナ5をプレイしたユーザーの誰もが言っているが、一見ダサい悪役ですら共感できる部分があり、簡単には憎めないのも魅力と言える。
物語中盤以降からは一気に加速し、結末を早く知りたい一方で、まだ終わらせたくないという矛盾した気持ちを抱えながら進めた人も多いのではないだろうか?
そんなこともあって、クリア後は直ぐに2周目に取り掛かってしまったものだ。
今回はピカレスク・ロマンという今までのペルソナシリーズにない要素があるが、物語自体は王道で、一応バッドエンディングは存在するものの、ダークな部分も含めてペルソナシリーズらしい内容となっている。
シリーズ経験者に嬉しい伏線はもちろん、シリーズが未プレイの人でも楽しめるものに仕上がっており、ペルソナ5は2016年度の国産RPGの最高峰といっても過言ではないだろう。
PS4のホーム画面で使用できる配信中のペルソナ5の各種テーマは背景が動き、それぞれ異なるBGMも流れるので、お気に入りのキャラクターが居たら購入することをオススメする。
中々のカッコ良さに思わず惚れ惚れとしてしまうだろう。
かつてP3P(ペルソナ3 ポータブル)の広告にあったキャッチコピー「これが王道RPGだ」というのを見てこのシリーズと出会ったが、今もなお王道RPGとして歩み続けている作品は少ないだろう。
真・女神転生や世界樹の迷宮なども含め、アトラスのRPGに対する姿勢は賞賛に値する。
一度は発売が危ぶまれたP5とアトラスを引き取ったセガにも賞賛を送りたい。
P5は、久々にプレイして良かったと思えたRPGだった。
リンク
ペルソナ5 公式サイトアトラスネット
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