いやそれ大丈夫?なPnPゲーム機
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このページの目次
概要
近年レトロゲームがちょっとしたブームになっている。「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」に始まり、「プレイステーション クラシック」などが話題になっている。
これらのことを「Plug and Play(PnP)機」と称して呼んでいる。
PnP機はハード内に入っているゲームの中から1つを選択してプレイするのが主流になっており、海外ではこうした海賊版商品で溢れている。
中国の「威力棒 Vii」やAmazon.co.jpなどでたまに見かける”見たこと無いハード”は大抵このPnP機だ。
過去にブラジルで販売されていた「Mega Drive 4 Guitar Idol」など一部のPnP機は正式にライセンスを獲得した上で販売されている場合もある。
SteamなどのPCゲームを携帯し、プレイできる「携帯用ゲーミングPC」もあるが、これは小型化したゲーム用PCでありPnP機とは異なる。
今回はAmazon.co.jpで販売されている怪しいPnP機を紹介する。
※この記事の内容は、海賊版の購入・販売を示唆するものではありません。
変なPnP機
Prament Coolboy RS-8
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2.5インチスクリーンの携帯ゲーム機。
キーパッドの下には「酷核」と書かれており、中国などあちら側の機種というのが伺える。
キーパッドは大きめになっており、操作はしやすそうだが画面はかなり小さい。
260種類のゲームが内蔵されており、AVケーブルでモニターと接続できる。
Prament Coolboy RS-8
PVP Pocket 8
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一目見ただけで分かる危険なデザインとパッケージの「PVP Pocket 8」。
“PSP”ではなく”PVP”である。
クラッシュ・バンディクーのようなキャラが写っているが、パッケージ裏にはレトロゲームの写真ばかり。
よく見るとマリオまで居る。
LRボタンはただの外装で、本体上部にカートリッジを挿すタイプのようだ。
なぜかFMラジオが内蔵されている。
PVP Pocket 8
banggood.com PVP Pocket 8
Goolsky HDゲーム
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まるでPS4とXbox ONEを合体させたかのような見た目のハードデザイン。
コントローラーはPSシリーズのデュアルショックコントローラーのデザインを採用している。
モニターに接続するQタイプで、800種類のゲームが内蔵されているとのこと。
本体背面にはTFカードつまりmicroSDカードを挿すところがあるので、エミュレータとしても使用できるようだ。
Goolsky HDゲーム
Goolsky ミニクラシック アーケード
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アーケード筐体のような見た目の「Goolsky ミニクラシック アーケード」。
本体横にはmicroSDカードを挿すところがあり、183のゲームが内蔵されている。
こんな小さいボタンスペースじゃ押せないだろうと思ってしまうが、なんと2つに分割できる優れもの。
中身はともかくデザイン性は良いのでインテリアとして欲しい位だ。
ただ、画面は2.8インチと小さめ。
Goolsky ミニクラシック アーケード
Goolsky ポケット Cool Baby
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Cool BabyであってゲームボーイではないPvP機。
サイズがかなり小さめになっており、129種類のゲームが入っている。
「R」ボタンはリセットボタンだろうか?
レビューにもある通りセーブができないようだ。(というか買ったのか…)
なので、セーブ機能の必要ないアクションやSTGが中心のラインナップとなっている。
ロックマンが写っているが正式ライセンスのものかは不明。
Goolsky ポケット Cool Baby
Whatsko CP1
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PSPのようなVitaのようなWii Uのような見た目で、背面はPSPのようなデザイン。
3000種類のゲームが入っているとのことだが、実際には半分くらいと言われている。
なぜかカメラ機能とマイクが搭載されており、モニターに出力できる。
ストリートファイター4のリュウがハメコミされているが、別にストリートファイター4系は遊べない。
何気にGameSave Managerが搭載されている。
Whatsko CP1
PnP機の購入は法的には大丈夫なのか?
ところで「怪しいPnP機を購入して大丈夫なのか?」という疑問に思うこともあるだろう。筆者は法律家ではないため詳しくはないが、ソフトを擬似的に動作させるゲームエミュレータそのもの存在は法には触れない。
正確にはハードの特許は20年とされており、例えば最も出回っているファミコンの互換機の特許は20年以上経過しているため、販売が可能になっている。
ただし、BIOSなどのソフトに関しては50年の特許保護があるため、正式なライセンスを獲得していないゲームソフト内蔵PnP機は法に触れる可能性がある。
互換機の場合、多くはカートリッジ(ソフト)を挿す必要があり、カートリッジそのものを持っている必要があるのでシロとなるようだ。
PlayStationやSEGA SATURNのようにCDROMを読み込むハードの場合はBIOSソフトウェアを搭載しているので、50年の保護が適応される。
こういった理由から多くのPnP機はファミコンを中心にしたものが発売されている。(製造コストが安いのも理由だろう)
コピー品と知っていて購入した場合、個人的な使用については原則、処罰対象になることはない。
但し、譲渡、引渡しまたは輸出のために所持する業務的な行為の場合は処罰対象になる。
例え無料であろうと譲渡、引渡しは個人の範囲を超えているのでやめよう。
・正規で販売されたカートリッジを挿す部分があるPnP機=シロ
・ゲーム内蔵型PnP機=正式なライセンス商品を除きクロorグレー(版権元のメーカーが消滅している可能性もあるので)
と考えて貰えば良いだろう。
まとめ
カートリッジの必要な互換機の場合、中古市場に出回っている数が少ないレアなレトロゲームをプレイする場合、高い金額を払って入手する必要がある。そのため、任天堂のバーチャルコンソールやゲーム内蔵型PnP機はレトロゲーマーにとって有り難い存在なのだ。
そう考えれば、ミニファミコンやメガドライブミニの発表で喜ぶユーザーがそれなりにいるのも納得できるだろう。
また、クラウドファンディングでハード複合型のPnP機が度々登場しているのも、古いハードの劣化or入手困難だったり、液晶テレビに未対応などといった問題の解決に繋がる。
さらにスペースの節約にもなるため、世界各国のレトロゲーマーに注目されているからだ。
実際、レトロゲームでは現在では無くなったメーカーのゲームは少なくなく、ゲーム内蔵型PnP機や配信が難しい場合もある。
仮にメーカーが存在していても再販するとは考え難く、そういったゲームは希少価値が上がる一方だ。
そのため、海外では“権利が放置されたビデオゲームが違法複製で流通する”始末。
海賊版を制作する側がもちろん悪いのだが、権利を持った状態で放置するメーカー側にも落ち度があるという話は長いこと言われている。
海外では海賊版の売買は麻薬ほど厳しく取り締まられていないのが現状で、違法な商品を売買するブラックマーケットは海外マフィアやテロリストの資金調達の場にもなっている。
今回紹介したPnP機もそんな混沌としたレトロゲーム界隈の一端である。
怪しい製品については手を出さない方が無難だろう。
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