エロゲー業界のディレクターとシナリオライター

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2014/07/25

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このページの目次

1 概要
- 1.1 ディレクター
- 1.2 シナリオライター
2 まとめ
- 2.1 参考URL

概要

まず最初にゲーム制作に疎い人は下の記事を読んで貰いたい。
少々前の記事になるがこちらにエロゲー制作に必要なスキルなどが大雑把に書かれている。

2014/05/1 エロゲー会社で働くためのスキル5撰！iPhoneやAndroidのスマートデバイスの技術

エロゲ業界で働きたいがスキルは無いという人はいないだろうか？今回はそんな人に向けたディレクターとシナリオライターの話。

ディレクター

ディレクターとは開発現場の監督責任者のこと。
企画をまとめたり、進行管理したり、基本的には何でも屋的なポジションです。

メーカーによって違うが作業内容は広く、シナリオ・プログラム・原画・ＣＧの内のどれかも兼ねているそうだ。

とあるエロゲーメーカーのディレクターに、業界に入りたいという人が相談に来たようだ。
話を聞くと企画・ディレクターとして働きたいとのことだった。

基本的にエロゲーは少人数で開発するので上に書いたように兼任することが多い。

作業人数が少ないということは、ディレクター以外の作業も必要になる。
企画は出来るけどシナリオ・プログラム・CG描くのはちょっと・・という人は「営業」がオススメらしい。

情報も入り、時間も作れるのでディレクターの仕事もしやすくなる。
現にノンスキルで営業からエロゲ業界に入り、今ではディレクターになった人もいる位だ。

他にはシナリオライター兼ディレクターも比較的多いもよう。
理由は、「文章の仕事はやろうと思えばできる、当然書いた文章の評価は返ってくる。」と。

なるほど、現に私も拙いながらも”文章”は書けている。

シナリオライター

では、シナリオライターもノンスキルで出来るのか？と聞かれるとそんなことはない。必要なスキルとしては「考え込まなくてもイメージが文章で考えられること」だそうだ。

イメージを文章だけで伝えるのは難しい。

小説やラノベで読んでた作品のイメージが、挿絵やアニメ・ドラマでは違ったというのも珍しくない。(この辺は監督やスタッフにもよるだろうが)

他にも現在活躍中のシナリオライター達が言うには、「シナリオを描く上で必要な要点を押さえているかどうか」「作品の企画意図を理解している」「ニーズに沿ったシナリオを書ける」「納期を守って仕上げれる」など結してハードルは低くない。

要するに、シナリオもライターのオナニー作品ではダメなのだ。シナリオというのはエロゲーの中でも重要な立ち位置にあるからだ。

あるエロゲー会社の社長はこう言っている。

「僕は、ライターはできるだけ大学に行くべきだと思っています。そこには自由な時間があり、国語能力も大学受験で鍛えられているはず。映画ばかり観てもいいし、同級生だけでなくOBや教授陣など色んな人を見て、人脈を得る事もできるでしょう。」

正直、今”文章”をこうして書いている私も、もっと勉強するべきだったと痛感する。教養が低いということは語録の幅も狭く、伝えたいこと伝え切れないのだ。

シナリオライナーや脚本家・小説家は話の展開パターンを多く持っていないとどれも同じような作品になってしまう。

ライターに限らず、仕事において経験というのは凄く大事なものだ。

まとめ

エロゲー業界に入りたい人の中にはこんな人もいるようだ。

「絵描けないのでシナリオがやりたい」「企画か原画やりたいです」だが、制作作品は1つも無い・・・。

これではエロゲー業界に限らずメディア関係は厳しい。
エロゲー業界は家庭用ゲーム業界と比べて、特に即戦力レベルの人間を求めるので尚更採用は厳しいだろう。

しかし、即戦力を求め過ぎるあまり人材育成ができていない現状もエロゲー業界衰退の一因ではないだろうか？

エロゲーの制作が出来るスタッフが減るということは、その分だけ業界の寿命も縮まる。

技術と経験のある熟練スタッフを重宝するのは当然だが、歳をとるとどうしても発想が固まりがちだ。
エロゲーに対してマンネリ気味なユーザーが増えているのもそういった理由だろう。

かといって、簡単にスタッフを増やせるかというとメーカーも厳しい状況だ。

10年後、エロゲー業界は存在しているのか？
はたまた、今とは別の販売体系になっているのか？

どちらにしても、衰退の一途を辿っているのが現状だ。