エロゲーで寝取られものが流行っている理由について考えてみる。

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2014/07/8

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概要

ここ数年の成人誌やアダルトゲームなどでよく見かけるようになったジャンルがある。
それは、「寝取られもの」俗に言う「NTR」と言うジャンルである。

まず、「寝取られもの」とはどんなジャンルなのかを説明する。

基本的に作品の主人公が思い焦れていた「恋人や身近な女性が他の男に”身も心も奪われる”」というもの。

大抵の主人公はそんなことを露知らず日々を過ごし、最後には失意のドン底に落とされるブロークンハートな物語である。

逆に、主人公が奪う側のジャンルは「寝取りもの」と言う。
要するに”奪う側”と”奪われる側”である。

当然、「ハッピーエンド」を好む人が多い日本人にはニッチなジャンルであった。
だが最近のアダルトコンテンツでは最早メジャーと言っても過言ではないジャンルになっている。

なぜ、このような”奪われる側”のジャンルが急激に伸びたのだろうか？

最近のアニメ・ゲーム・マンガはダークな世界観の物語が多く見られるようになった。
主人公や登場人物は絶望し、最後の希望をも奪われ、大抵の視聴者や読者などの受け手側が鬱々とした気分で終わる。

このような作品は昔からあったが、「寝取られもの」と同じくここ数年で特に増えたように感じる。

オタクというのは所謂「草食系」と呼ばれる人が多いイメージがある。

というか、私もその系統であるという自覚はあるのだが、ダークな世界感でも最終的には「ハッピーエンド」が見たい人間なので上記のような作品はあまり好きではない。

最近のアダルトゲームでは「寝取られもの」が多いのには理由がある。
“ネタ”が尽きてきたのである。

それも当然のこと、アダルトゲームは1年の間に各社から何本もの作品が販売され、どのメーカーも作品に個性を出そうと必死なのだ。

そこで作品の個性を出すのに手っ取り早い手段がある。
マイナーなジャンルで作品を出すのだ。

最近のアニメ・ゲーム・マンガは上記に書いたように”鬱々とした物語”が増えてきた傾向と合致したのか、売上が上がったとアダルトゲームメーカーはコメントしていたらしい。

私が思うに今のオタクは「精神的マゾ」が増えてきたのではないか？と思う。

精神的マゾというのは直接に暴力を振われるは嫌だけど、二次元キャラの罵りで喜び、”鬱々とした物語”で精神的に自らを追い込む。

そんな人達のことを私が”勝手”に「精神的マゾ」と呼んでいる。

そういった人達が増えてきたこともあって、「寝取られもの」は売れると思ったアダルトコンテンツに関わる人たちは次々にそのジャンルの作品を出していくのである。

個人的には「寝取られもの」よりも「寝取りもの」の方が好きなのだが・・・。

「寝取られもの」のように、元々はマイナーなジャンルが一大ジャンルになること今後もあるだろう。
次は癒し系な獣人ものが来るのではないかと思っている。