【原付免許取得への道!連載記事第7回】「自動車」や「車両」、「停車」と「駐車」の違い
記事の詳細
概要
前回は二段階右折と原付の法定速度を学んだ。今回は自動車や車両などの違い、停車と駐車の違い。そこまで複雑なことではないが、試験ではこれに絡めたひっかけ問題が出ることがあるので念のために覚えておこう。
自動車や車両などの違い
日本の法律などでは車種を表す時に自動車、車両、車など様々な呼び方をする。一見同じような言葉でも、実は指すものが違う。試験では、その違いを突いたひっかけ問題もあるので、注意しておこう。
まず、『自動車』が指すのは、大型自動車、中型自動車、普通自動車、大型特殊自動車、大型自動二輪車、普通自動二輪車、小型特殊自動車、けん引自動車のことを指す。
けん引自動車はタンクローリーなどトレーラーを指す。
大型自動二輪車は総排気量400cc超、普通自動二輪車は排気量50ccを超え・125cc以下のバイクを指す。
次に『車両』。 自動車、原動機付自転車、軽車両、トロリーバスのことを指す。軽車両には、自転車、荷車、リヤカー、人力車、そり、牛馬などが含まれる。原付は、この車両に含まれる。
トロリーバスは電気で走るバスで、イメージとして路面電車に近い車両だ。日本では鉄道として扱われている特殊な車両なので、あまり気にしなくても良いだろう。
最後に『車両など』。急にアバウトな感じで表現されており、指す車種も上記の車両と”路面電車”が含まれる。
停車と駐車の違い
次は”停車”と”駐車”の違いだ。同じように見えるが、うっかり駐車違反をしてしまはないように、しっかり覚えておこう。
まず、”停車”と”駐車”の違いを把握するには、「運転者が車をすぐに運転できるか?」「停車時間が5分を超えるか?」の2つが鍵となる。以下がその違いだ。
駐車
駐車は継続的に停止した状態を指す。例え、運転手が近くにいても駐車と見なされるので注意が必要だ。- “停車時間に関係なく”客待ち・荷待ちの状態(5分以内でも不可)
- 5分を越える荷物の積み下ろし
- 故障
- 運転者が車から離れていてすぐに運転できない状態
停車
停車は”駐車以外の停止状態”を指す。- 人の乗降のための停止
- 5分以内の荷物の積み下ろし
- 信号待ち・踏切待ち
- 警察官による一時停止
- 危険防止のための一時停止etc
他にも”運転者が車から離れない停止”や”運転者が車から離れていてもすぐに運転できる状態の停止”を指す。もちろん、継続的な停止を行えば”駐車”と見なされる。
まとめ
“自動車”や”車両”などの違いを覚えるので、あれば”車両”の方が覚えやすいだろう。といっても、”自動車”は原付よりも排気量が多い車種ばかりというのを覚えておけば苦戦はしないはずだ。“停車”と”駐車”の違いは、要するに運転手が搭乗した状態で、直ぐに動き出せるかどうかの違いだ。よほど変な場所で止めなければ大丈夫だろうし、なんとなくイメージがしやすい。
こうした、微妙な表現の違いは日本語の良いところでもあり悪いところでもある。お陰で法律などを理解する時に余計に難解に見えるので、なんとも良い迷惑だ。
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