【原付免許取得への道!連載記事第6回】原付の二段階右折と速度
記事の詳細

概要
天気の良い日は風を受けて走れる自転車やバイクが普段より少し楽しく感じる。夏の時期になると、より風を感じるため、いつもより少しスピードを出しがちだ。
あまりにスピードを出し過ぎると事故の原因になる。
それは、原付にとっても言えることだ。
今回は原付の二段階右折と速度とについて。
二段階右折
原付において1番面倒なのがこの「二段階右折」だ。これは右折方法のことで、自転車を含む軽車両と50cc以下の原付に適応される。

道路の交差点で右折する場合、交差点の側端(交差点の輪郭)に沿って曲がる事を指す。
交差点手前で右ウインカーを出し、進行車道の左端から一旦交交差点を直進。
その後、渡った先で方向を右に変え、右折先の信号が青になってから直進する。
大きな交差点では必要な動作で、理由は60km/h以上のスピードで車が行き交うところを安全に進行するためだ。
二段階右折を行えば左右から車が来る様な状況にはならない。
安全のために必要な右折方法だが、場所によっては「二段階右折の標識」がある。
この標識のあるところでは車と同じように小回り右折をする必要がある。
覚えるのに中々に厄介だが、これを覚えておかないと大事故の元になる。
二段階右折についてはしっかり覚えておこう。
原付の速度
まず、原付の法定速度は30km/hとなっている。実際には40~60km/hまで速度を出せるが、それは上り坂を登る時のためだ。
試験では素直に30km/hと回答しよう。
そのため、公道で30km/h以上出すとあっという間に警察のお世話になり、速度違反で捕まってしまう。
はっきり言って原付は車側から見れば遅く、イライラする存在だ。
だが、公道で渋滞を起こさないために車の速度に合わせて40~60km/hで走ると速度違反になる。
また、公道で原付で走行している時に警察から「円滑に走れ」や「流れを乱すな」と曖昧な言い方で注意される時もあるだろう。
だが、そこで”ハイ分かりました”と30km/h以上の速度を出せば即、速度違反で捕まってしまうので注意が必要だ。
なぜ原付は30km/hなのか?
原付の30km/hという法律が制定されたのは昭和20年代前半。この頃は路面がアスファルトではなく砂利道で、当時の原付の最高速度は24km/h程度と、今で考えられない位に遅かったようだ。
また、原付はヘルメットや免許も不要だった時代に30km/hという法律が制定された。
しかし、現代では路面は整備され、アスファルト路面になり、ヘルメットは義務化されたことで安全性は増している。
原付の30km/hというのは逆に危険で、車による無理な追い越しや、30km/hの原付に後ろから60km/hで迫ってくる車と、法定速度で流れに乗れないために危険が増している。
自動車メーカーや有識者からも変えるべきだという声が絶えない。
警察庁は30km/hという速度は妥当としているが、実際には点数稼ぎのカモが居なくなるからだ。
事故が増加する、車体が耐えられないと答えるが、免許無しで乗れる自転車は法定速度60km/hと意味が分からない状態だ。
ちなみに、エンジンを載せ替えただけの90cc、125cc以上の二輪車は多数存在するので車体が耐えられないなんてことはない。
そもそも今の時代に耐えられない車体の方が製品としておかしいのだから。
原付に搭乗するのであれば、こうしたことも頭に入れておきたい。
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