『パシフィック・リム』は日本の怪獣映画が正当進化を遂げた作品だった

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2014/01/19

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1 概要
2 まとめ

概要

話題作、パシフィック・リムを見ました。
見たい見たいと思っていたのですが、映画館での上映期間中は忙しくて行けませんでした。

ようやくDVDのレンタルが開始されましたので見ました。これを借りるためだけにTSUTAYAに行ったわけで、迷わず借りました。すぐTSUTAYAを飛び出しました。

TSUTAYAの滞在時間があんなに短いのはいつぶりだったでしょうか。

この映画、なぜあんなに話題になっていたかって、日本を感じる事が出来るハリウッド映画だからです。

それも「ラスト・サムライ」のような意味ではなく、昔からある日本の戦隊モノや怪獣モノの作品への愛を感じる事が出来るんです。

あれは、モンスターではなく怪獣（Kaiju）なのだ

例の如く、この作品は人間側の主人公達がロボットに乗って怪獣と闘う映画となっています。

ここで気付いてほしいのでが、モンスターではなく「怪獣」なのです。実際に怪獣と呼ばれており、明らかに日本の怪獣の事を意味しています。

ハリウッド映画で見かけるモンスターはそのデフォルメはエイリアンのようなグロステクなものが多いですが、パシフィック・リムに出現する怪獣のデフォルメは、まさしく怪獣の”それ”なのです。

もちろん様々な種類の怪獣が登場しますが、どれも良い意味で「どこかで見た事がある姿」ばかり。

パニック系の演出を全面に出している映画ではないですので、見慣れたその怪獣の姿はどこか「可愛らしさ」まで感じさせます。

汚い体液が噴出して、人間が侵されて変形して…とかそういう映画ではありません。
そういうのはモンスターの役割なのです。

ロボットがすごい！

人間側のロボットは人間タイプのロボット。
「ガンダムに似てる」とまでは言いませんが、こちらのデフォルメもアメリカっぽくない姿形となっています。

近年では、「戦闘力を極めていけば人型にはなり得ない」とされている搭乗型戦闘兵器ですが、やはり人型で闘ってほしいです。

ちょい役だと思っていた菊池凜子が…

私は好きな女優ではありませんが、日本人の菊池凜子が出演しています。

彼女は「バベル」でブラッド・ピットと共演して話題となりましたが、あの作品もかれこれ何年も前になるのか…と関係ないところで感慨深かったです。

そんなあまり好きではない菊池凜子ですがちょい役だと思っていたら、主人公の相棒兼ヒロイン的なポジションで、全然ちょい役ではありませんでした。

演技力は素晴らしいです。
顔が好みではないため、好きではないだけで…。

芦田愛菜が神がかっている

もう一人出演しているのが、あの芦田愛菜ちゃんです。芦田先生です。この子は本当に天才ですね。

一時期はメディアでゴリ押しされて嫌いになってしまった人も多いかもしれませんが、役者としては超一流です。

役としては、菊池凜子の幼い時の回想シーンです。

怪獣に襲撃されて泣きながら街で逃げ回る姿は、子役魂を見ました。ホーム・アローンもビックリですよ。

日本では絶対に作れない

残念ながら、ここまでゴジラやキングコングなどを彷彿とさせる映画であっても、このパシフィック・リムという作品はハリウッドだから作れたと言えるでしょう。

今の日本映画の予算や技術力では、ここまでのものは作れません。

日本の怪獣映画の正当進化作品と呼べるだけのものを、まさか外国が作ってしまうとは思いませんでした。