なぜエロゲーを深夜アニメ化するのか？

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2014/08/1

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このページの目次

1 概要
- 1.1 アニメ会社の考え
- 1.2 アニメ会社とエロゲメーカー
2 まとめ

概要

オタク界隈では深夜アニメが話題に昇ることは珍しくない。

エロゲー原作のアニメもあまり珍しくなくなった。
エロゲーをアニメ化する話は昔からあったが、大抵のものはアダルトアニメとしてのアニメ化だ。

しかし、最近のエロゲー原作アニメは全年齢用に作られているためエロゲーが原作とは思えない作品が増えてきた。

なぜエロゲーをわざわざ全年齢用のアニメとして制作するのか？今回はそこに焦点を当ててみよう。

アニメ会社の考え

近年ではネットインフラの発達に伴いCD・DVD・BD売上げが減っている傾向にあるようだ。
実際にはオタク産業ではそんなことはなく、まだまだ売れているようだが。

ではそんな状況にも関わらず、なぜアニメ会社はエロゲーを原作としてアニメ化するのか？

一説には出版社側で、アニメ化に最適な原作になる漫画・ラノベが不足しているからとも言われている。

1クールに1本以上はラノベや漫画がアニメ化しているが、いくらなんでもそんな頻繁にアニメ化していればネタも尽きてくる。

長編原作のヒット作品であればそのアニメを継続して放送できるが、そんな作品にも限りがある。

アニメ会社といえどテレビ業界の内の一つなので、結局はどう利益と数字を得るかを課題にする訳である。

とはいえあちらも商売なので当然の話だ。

となれば、数を打ってどれかが当たれば良いという発想になるのが利益だけを追求する企業や業界団体の悪いところだ。

アニメ業界にお金を落としてくれる視聴者も限りがある、作品数を増やせてかつ低予算でとなると自ずと答えが出てくる。

そう、エロゲーである。

アニメ会社とエロゲメーカー

とはいえ、アニメ業界の人間も考えなしに「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」を実践する訳ではない。

なぜエロゲーを原作に選ぶのか？

エロゲメーカーはコンシューマよりも低予算で出せるPCで人気を確保してから、話題作としてマルチ展開する。

低予算で制作しているので失敗した時のリスクを抑えられて、ヒットすれば利益が出しやすい一石二鳥の展開を考えている。

そこに目を付けたのがアニメ業界だ。昔からエロゲーのシナリオは完成度の高い物が多く、設定もしっかりとしたものが多い。

原作の無い状態から作り上げるより、既にある作品を利用したほうが安く制作できる。
なにより、その作品のファンであればDVD/BDを買ってくれる可能性が高い。

しかし、R指定が付くと購買層も限られ宣伝もし辛くなる。そういった理由もあってエロゲーのアニメは全年齢向けの作品になるのだ。

まとめ

エロゲメーカーは宣伝ができ、アニメ会社は視聴率と人気を確保できる。このWin-Winの関係によりエロゲ原作の全年齢向けアニメが完成するのだ。

エロゲ原作を全年齢向けに改変することに対して賛否両論あるだろうが、どんなに良い作品でも認知されなければ損はしても得をする人間はいないのだ。

エロゲーが原作と知らずにアニメを見て、その作品にハマったという人は多いだろう。
私の場合それが「Fate/stay night」だった。

原作を知らなくても楽しめるアニメを制作会社がしっかりと作る必要はあるがメリットは多い。

オリジナル作品にしても、原作ありの作品にして結局はアニメ会社のやる気次第で良作にも駄作にもなることをアニメ業界も視聴者も忘れてはならない。

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秋の夜長に熱いバトルをみんなで見ようじゃないか！！