エロゲーと実況動画の問題

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2014/08/27

記事の詳細

このページの目次

1 概要
2 配信の停止を求める理由
3 著作権
4 まとめ

概要

近年、動画サイトでよく目にするゲームの”実況動画”。見てる分には楽しく、どんな内容なのか分かりやすい。

しかし、メーカーとしてはあまり心情はよろしくないようだ。
エロゲーやゲームの発売日にゲームの実況配信をするユーザーに対して配信の停止を求めるメーカーもいる。

過去には告訴問題にまで発展しかねない例もあった。

特にエロゲメーカーはこのことに対し神経質だ。
なぜメーカーは”実況動画”に対してここまで神経質になっているのだろうか？

配信の停止を求める理由

エロゲメーカーが配信の停止を求める理由で一番大きいのは、ストーリーの”確信”となる内容を発売日に”ネタばれ”され、拡散されることだ。

「宣伝になるから問題ない」と言う輩を見かけるが、それはメーカー側がすれば良いこと。

メーカーが宣伝として公開する場合は情報の公開をメーカー側で制限できる。しかし、ユーザーが宣伝と称して実況した場合、その情報公開に際限がない。

実際、公式的に実況動画を配信しているエロゲメーカーもあるが、やはり情報の公開には制限をしている。

ストーリーの最初から最後まで、果ては隠し要素まで動画で”ネタばれ”されると、購入を決めていたユーザーすら動画で満足してしまいソフトが売れなくなる恐れがあるからだ。

せっかくソフトを購入したユーザーも”ネタばれ”を見て萎えてしまい、次回作の購入を見送る可能性が出てくる。

何より購入者してくれた楽しんで貰いたいというメーカーの思いも踏みにじられてしまう。

著作権

文化庁ホームページの「著作権」より以下引用

著作物について

著作権法で保護の対象となる著作物であるためには，以下の事項をすべて満たすものである必要があります。

(1)「思想又は感情」を表現したものであること
　　→ 単なるデータが除かれます。

(2) 思想又は感情を「表現したもの」であること
　→ アイデア等が除かれます。

(3) 思想又は感情を「創作的」に表現したものであること
　　→ 他人の作品の単なる模倣が除かれます。

(4)「文芸，学術，美術又は音楽の範囲」に属するものであること
　　→ 工業製品等が除かれます。

具体的には，小説，音楽，美術，映画，コンピュータプログラム等が，著作権法上，著作物の例示として挙げられています。

その他，編集物で素材の選択又は配列によって創作性を有するものは，編集著作物として保護されます。新聞，雑誌，百科事典等がこれに該当します。

引用終わり

エロゲーをプレイするものであれば誰でも、ゲーム開始時に見られるソフト論理機構のロゴや著作権に関する内容を見ているはずだ。

そのほとんどが”権利者の許諾なしに映像の配信・ソフトの配布をしてはならない”と記載されている。

つまり、ソフトを購入したとしても著作権はメーカー側にあるということ。

ユーザーが払ったお金はあくまでソフトの代金であって、著作権ではなのだ。そこのところをよく覚えておこう。

まとめ

金を払ったのだから俺のモノと簡単には主張出来ないのが著作権だ。
著作権に関する事柄は多く、中々勉強をする機会がないため個々の理解度に差が大きくでる。

私も学生時代にならった気もするが、どこまで踏み込んで勉強したか曖昧だ。しかし、ゲームを簡単に実況配できる時代になった今だからこそ慎重になりたいところだ。

文化庁ホームページ