2次元コンテンツ（ヲタク文化）の普及はエロアプリの売上にそれ程影響を与えていない問題

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2014/05/15

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このページの目次

1 概要
2 まとめ

概要

今回の記事では、2次元コンテンツ…いわゆるヲタク文化の一般層への普及が、どの程度エロアプリ業界に影響があるのかを掘り下げていきたいと思います。

ここ近年で信じられない程ヲタク文化は普及しました。むしろ、ヲタク文化がデフォルトであり、スクールカーストをひっくり返す程になったのです。

萌え文化は広まった

萌え文化は想像以上に広まりました。例えば、日本という国の大臣が漫画大好き発言をしたり、鳥取県がまんが王国とっとりを掲げるなど、表の舞台でも主役を勤める程です。

本来でれば裏の世界で人知れず育っていくはずの文化が、表の世界で主役を勤めてしまったのです。

これに対してはかなりの数の反対意見がありましたが、こういった流れは簡単には止める事はできません。一度動き出した物をストップさせるという行為は、生半可な逆流では食い止めれないのです。

エロアプリの売上影響があるという見方があった

こういった流れから、エロゲー・エロアプリ業界でも売上が上がるのではないか、という見方が大方の予測だったように思います。

そう考えるのは当然ですよね。街中で平然とヲタク文化が利用されているのですから、次に繋がるのは性的欲求です。

しかも、こういった状況になる前からエロアプリというものは存在していたわけで、一から育て上げる時間も必要なかったのです。

ですが、ふたを開けて見れば、市場規模が拡大するどころか縮小していく有様でした。

特に単価の高いエロアプリは影響がない

今回の件は、特に単価の高いエロアプリには影響を受けないという見方がされています。
例えば、手軽にプレイできるような無料のFLASHゲームやHTML5で作られたゲームなどは影響を受ける可能性がありますが、単価が高いとは言えません。

また、ソーシャルゲームなどのスマートフォンでライトな感覚でプレイできるエロアプリは影響があると言えます。

という事は、ヲタク文化の普及はエロアプリ業界に全く影響がないわけではなく、少なからず寄与されているというわけです。

しかしながら、やはり単価が高い本当の「エロアプリ」と呼ばれるような作品は影響を受ける事はないようです。

私達はこの問題を考える時に、必ずしもヲタク文化の普及に責任を押し付ける事ではなく、コンテンツの無料化による影響も考慮すべきだと考えています。

萌えとエロの分離

WEB SPIRAL NEWSPAPERでは以前、萌えとエロの境界線がなくなってきているというニュアンスの記事を紹介しました。

ですが、今回のトピックを取り上げていくに当たって、私が思っていた程境界線がなくなっているわけではなく、コンシューマの中での線引きは行われているのかもしれないと考え直されました。

萌えがいくら普及したとしても、2次元のキャラクターに対してエロを感じる人は限定的なのかもしれませんね。

現に、アニメや漫画を読む人口は増えていっているにも関わらず、エロアプリ業界は年々縮小しています。

所詮は18禁である

いくらヲタク文化が普及したとは言え、それは全年齢対象のアニメやゲームコンテンツの話です。別に18禁のエロアプリが大々的に宣伝されているわけではありません。

中には普段アニメやゲームに触れる環境にいたとはしても、エロアプリがどのようなものか想像すらできない人は大勢います。

という事は、同じ2次元というプラットフォームに乗っているだけであって、全年齢対象と18禁のコンテンツは、全くの別物だという見方もできるのです。