概要

2015年2月14日に任天堂から「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D」が発売された。

本作は、ニンテンドー 3DS専用ソフトで、2000年4月にNINTENDO64向けに発売された「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」のリメイク作品である。

ゼルダの伝説シリーズの時系列的には「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の後にあたる物語で、リメイク版の発表当時には大変な反響を呼んだ。

発売日の当日には、Twitterでトレンド入りするなど、かなり好評なようだ。

任天堂の公式ホームページで公開されている「社長が訊く」でも取り上げられており、任天堂側でもその人気の高さに驚いていた。

ムジュラの仮面は、主人公のリンクがガノンドロフの野望を阻止した後、旅の終わりで別れた大切な友を探すため、愛馬エポナと共に旅をしていたところに、奇妙な仮面を被った「スタルキッド」に襲われるところから始まる。

仮面の呪いで姿を変えられたリンクは、スタルキッドを追いかけ、異世界「タルミナ」に辿り付く。

そして、そのタルミナは、3日後に月の落下によって滅亡することを知り、それを阻止しようと各地を冒険するアクションアドベンチャーゲームだ。

「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D」公式サイト

3日間システム

本作で最も特徴的なシステムが「3日間システム」だ。ゲーム内では時間が刻一刻と過ぎていき、その間に月の落下を阻止しなければならない。

寝ないで動き続けても72時間しかないのだ！

のんびり探索をしていると、あっという間に3日目が来てしまうのだが、「オカリナ」や楽器である”メロディー”を奏でると1日目の朝に時間を越えて移動できる。

これを利用して、アイテムを集めたり、謎解きに挑戦していく。他にも時間の進みを遅くしたり、時間を進めたりということも可能だ。

仮面・お面

もうひとつの特徴的なジステムとして「仮面・お面」がある。

「仮面」には様々な効果があり、様々な種族に変身することができる。
種族ごとに違う能力を使い分け、ダンジョンの謎解きをしていくことがダンジョンクリアの鍵になる。

この変身をする時の演出は、若干トラウマになっている人がいる位に不気味だ。

「お面」では変身こそできないが、特殊な効果を発揮する。

仮面とお面を使い分けて、街の住人達のリアクションや態度を見ることで、ミニイベントやダンジョンを攻略するヒントになる。

ボンバーズ団員手帳

あるイベントをクリアすると手に入る「ボンバーズ団員手帳」は、時間によって街の住人の場所や言動が変化する本作では非常に頼りになる。

ミニイベントに遭遇すると、誰が、どこで、どの時間に、どんな内容か？といったことが全て記載される。

ミニイベントだけでも非常に量が多いので、頼りになるアイテムだ。

総評

当時、プレイしていなかったプレイヤーからすれば、ほとんど新作同然の出来栄えで、グラフィックも「時のオカリナ 3D」から続けてプレイしても違和感の無いものになっている。

基本的な操作は”時のオカリナ 3D”と同じだが、カメラやジャイロ操作周りはNewニンテンドー 3DSを意識した作りになっているため、少し不便さを感じるところもある。
ジャイロ操作操作はオプションでOFFにできますが、ジャイロ操作と比べると動きが遅く、狙いにくいです。

拡張スライドパッドにも対応しているが、中々手に合うものではないので従来の3DS持ちには辛いところ。

逆にいえば、Newニンテンドー 3DSならより快適にプレイできるということだ。

全体的に謎解きの難易度が高いが、リメイク前と比べるとヒントも多く、分かりやすいものになっている。

とはいえ、「社長が訊く」でも書かれているように、本作は開発スタッフからの”挑戦状”のような作品なので難易度の高さは健在だ。

そのため、初めてゼルダの伝説をプレイするという人は、「ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D」をプレイしてから本作に挑戦して謎解きの雰囲気を掴んでおくと良いだろう。

本作でも詰まった場合は、「シーカーストーン」で非常に丁寧なヒントをみることができるので、これから始めるという人にも安心だ。

理不尽さが軽減され、難易度も大幅に調整された本作は良質なリメイク作品と言えるだろう。

興味がある人は、公式サイトにある「社長が訊く」もぜひ読んで欲しい。ゲーム攻略とは違う視点で本作のことをより深く知ることができるはずだ。

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