GANTZ（ガンツ）超能力者桜井弘斗の最期

2013/07/3

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超能力者桜井

週間ヤングジャンプで連載していたGANTZが最終回を迎えたとの噂を聞いてわ溜め込んでいたコミックスを読みました。

カタストロフィの正体が見えてきた今、それぞれが決着をつけていく。
初期メンバーの動向はやはり気になりますね。

彼女であるトンコツの死んでいる姿を見つけた超能力者桜井。いじめられっ子だった時代に比べて、大きく成長を遂げた彼でしたが、トンコツの死が彼の心に与えたダメージは計り知れません。
それは坂田師匠が死んだ時を凌ぐものです。

怒りに燃えた彼は次々と巨大宇宙人を超能力によって虐殺していきます。
これまでも強力だった能力ですが、な今までを超越したパワーに見えます。

残念な事に、坂田師匠を超える桜井の超能力者としての才能は、最愛のトンコツの死で開花するのでした。

このあたりの描写は見てて痛々しい。
いや、桜井が宇宙人を殺していくのは別にいいんです。見てて痛々しいのはそこではなく、明らかに死亡フラグが立っている事…。

ああいう描かれ方をしていると、死ぬ展開に持っていくしかないですよね。
ただ、復讐というのは、ああいうもんなんだなと思ったわけです。

召集された桜井も巨大ロボットに搭乗しています。
ロボットに乗りながらも超能力を使っていました。まさしく無敵です。
GANTZの主要メンバーの中でも、今や唯一の特殊能力の持ち主の桜井。（人間側ではね）
見てて興奮を覚えた人は多いでしょう。

心優しい青年桜井弘斗

これまで自身の特殊能力によって、無双してきた桜井でしたが、敵の砲弾？ビーム？を食らうと、ビルの一室に。
「俺は絶対に死なない」と叫びますが、さすがに今度ばかりはダメでした。
身体がもげて、動けなくなっています。今度ばかりは生き残れないでしょう。
死んだ彼の元に、再び坂田師匠とトンコツが現れますが、これは幻覚なのか、魂なのか。
そういえば、これよりだいぶ先のコミックですが、サビエルが地球人が死んだ後に僅かなエネルギーが放出されると言っていました。
GANTZの世界には「魂」「霊魂」というのが存在するのかもしれません。

坂田師匠は語りかけます。
「疲れたろ…もういい、もういいんだ」
トンコツも、
「一緒に行こ」と言います。
ほぼ、首だけの状態になった桜井は涙を流します。

桜井の横には、死亡してしまった異星人と、その子供と思われる子供2人。
親の死に子供達は悲しんでいます。
そこへ、子供達のところに天井？が崩れ落ちてきそうになります。このままだと死んでしまう子供達。
ですが、その残骸が空中で止まるのです。桜井、最後の最期の力を振り絞って、憎き異星人の子供を助けたのでした。

復讐の相手のはずだった異星人。
坂田師匠とトンコツの言葉が、最後に桜井を心優しい青年に戻してくれたのかもしれません。