概要

前回はTYPE-MOONから発売された「Fate/stay night」(フェイト・ステイナイト)を原作としたゲームを紹介した。

「Fateシリーズ」は現在、多くのスピンオフ作品が出ており、どれから知ったら良いのか分からない人もいるのではないだろうか。
特にアニメ・コミックで話題になるシリーズなだけに気になる人も多いだろう。

今回はゲーム以外でも多数のメディア展開をしている「Fateシリーズ」のアニメ・コミックをまとめたものとなる。

コミック

Fate/stay night

著・西脇だっと 全20巻。

原作となるゲーム版「Fate/stay night」のセイバールート「Fate」をベースに、原作の3ルートを組み合わせた作品。

最初の頃は酷評だったが、後半になるに連れて評価も少しだけ上がった作品。
ストーリーを知りたいだけならこの作品でも良いだろう。

Fate/Zero

著・真じろう 「ヤングエース」にて連載中。現在は7巻まで刊行されている。ノベル版原作の「Fate/Zero」をコミカライズした作品。

原作にあるグロ描写など強烈なシーンもしっかりと描かれている作品。
女性キャラクターの絵は好みが分かれ、所々端折られているシーンもあるが、概ね好評な内容となっている。

この作品からFateの世界に入っても良いだろう。

Fate/Zero 黒

著・雌鳥 全1巻。

Fate/Zeroのスピンオフギャグコミック。概ね高評価だが、ギャグコミックなので好みが分かれるだろう。

Fate/hollow ataraxia

著・雌鳥 「エースA」にて連載中。現在1巻まで刊行されている。

本編「Fate/stay night」の続編（ファンディスク）にあたるゲーム「Fate/hollow ataraxia」のコミカライズ作品。

現段階では評価が分かれている作品。「Fate/stay night」を知らない人が読むには少し厳しい内容となっている。

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ

著・ひろやまひろし
1作目となる「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」は全2巻。
続編となる「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ！」は全5巻。

更に続編となる「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ！！」は現在4巻まで刊行され、5巻が10月発売予定。

「ヤングエース」にて連載中で、6巻はオリジナルアニメBD付き限定版が現在予約受付中だ 。

「Fate/stay night」の登場キャラクターの1人「イリヤ」のパラレルワールドを舞台にした作品。

内容としてはギャグがメインの作品で、アニメも好評だ。

Fate本編とはかけ離れているので、このシリーズから読んでも良いが、ちょっとした原作ネタもあるので、「Fate/stay night」を知った上で読むことをオススメする。

Fate/EXTRA

著・ろび～な 「コンプティーク」にて連載中。現在5巻まで刊行されている。

「Fate/stay night」とは関係のない別世界を舞台にした作品。ゲーム原作の「Fate/EXTRA」をコミカライズしたものだ。

シナリオは原作ゲームを踏襲しつつも、細部をオリジナル展開で補完している。絵は悪くないが、ストーリー展開が速く、ゲームをプレイ済みの読者ですら置いきがちなものになっている。

フェイト/エクストラ CCC Foxtail

著・たけのこ星人 「コンプエース」にて連載中。現在は1巻まで刊行されている。

“Fate/EXTRA”の外伝となる作品で、こちらもゲーム「フェイト/エクストラ CCC」が原作だ。

ストーリーは「CCC」をベースに没設定などを織り交ぜた半ばオリジナルのものとなっている。
主人公は男性、サーヴァントはキャスター。

ゲーム未プレイには少々厳しいが、プレイ済みの読者からは高評価だ。

氷室の天地 Fate/school life

著・磨伸映一郎 「まんが4コマぱれっと」にて連載中。現在7巻まで刊行さえれている。

「Fate/stay night」の端役である氷室を主人公にしたスピンオフ作品。
シリアスな内容はない4コマ漫画で、本編とはほとんど関係のない内容なので誰にでも進められる作品となっている。

ノベル

Fate/Zero

著・虚淵玄 全4巻。

原作である「Fate stay/night」の十年前の物語。原作とは雰囲気が違い、虚淵玄ならではのハードな表現で描かれている作品。

「Fateシリーズ」を知らない人はこの作品入っても良いし、「Fate stay/night」本編から入っても良いだろう。

Fate/Apocrypha(アポクリファ)

著・東出祐一郎、イラスト・近衛乙嗣
全5巻予定で、現在4巻まで刊行されている。

元々は没企画だったFateのオンラインゲームをノベル化した作品。
第三次聖杯戦争(Fate/Zeroよりも前の時代)から派生した「if」の物語で、舞台は第三次聖杯戦争終結から60年後の世界。

「Fate stay/night」と「Fate/Zero」に関係のあるキャラクターが出てくるので本編を知ってから読むのが良いだろう。

登場人物が多く、各キャラクターの関係性など、ややこしい部分が多々あるので整理しながら読む必要がある。

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ

著・伊藤 ヒロ、イラスト・bun150。
全2巻。

アニメの内容を活字にした作品だが、詳細が微妙に異なる。

Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ

桜井 光 (著), 中原 (イラスト)
第1巻は9月10日に発売済み、第2巻は10月10日に発売予定。

本作は「Fate stay/night」のプロットをアニメ化した「Fate/Prototype」の外伝小説だ。

「Prototype」の前日譚が書かれている。

Fate/strange Fake

著・成田良悟

コミックス・森井しづき

「Fate stay/night」の数年後を舞台にしたスピンオフ小説。
「TYPE-MOONエース Vol.2」の付録で入手困難だったが、電撃文庫とコミックスで今冬同時始動予定。

まとめ

この他にも4コマやアンソロジーといった作品も多数発行され、「Fateシリーズ」と角川グループの規模の大きさが分かる。

角川はいったいどれだけの少年誌を発行しているやら。

「Fate stay/night Realta Nua(レアルタ ヌア)」をプレイ済みの筆者もこうやってまとめてみて、知らない作品が多くある事に驚いた。

今でも多くの作品に影響を与える「Fateシリーズ」だが、これからも広がり続けるだろう。

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