エロゲ業界は本当にシナリオライター不足なのか？

インスピレーション

　18禁　 Android　App　iPhone　エロ　エロアプリ　エロゲ　エロゲー　シナリオライター　スタッフ　スマホ　就職

2014/10/22

記事の詳細

このページの目次

1 概要
2 本当に不足しているのか？
3 シナリオライターに求められる質
4 まとめ

概要

少し前に、デモムービー制作を行っているStudioKPCのけっぽし氏がTwitterにて、エロゲ業界、ソシャゲ業界、コンシューマ業界のシナリオライターが不足していることについて言及していた。

シナリオライターが不足している原因は、「ここまで書ければプロ」と言う明確な指標がないからと語っている。

けっぽし氏はデモムービー制作が主な仕事なのだが、ライターの仕事も行っている現状に厳しさを感じている。
ライター同士で他にライターがいないか？と悩むほどだ。

シナリオライターが不足しているのに、現状ではイラストレーターばかり増え、そちらに仕事も中々回らないようだ。

この問題に対して様々な反応があった。

本当に不足しているのか？

これに対し、出版関係を請け負うクリエイターのまるやま氏は、「上がってきた原稿を一発で版権元に見せられるレベルのライター」が足りないのではないかと指摘。

原作元がある作品の場合、原作を読みこまないシナリオライターが多く、キャラぶれが酷い。
クライアント側は読解力に難有りと判断するので、必然的に外されるのだと。

他にも得意なジャンルのキャラがあまりにも被り過ぎて、仕事が足りなくなるのは当然だと指摘している。
皆が同じ土俵に立てば、より信頼できるシナリオライターに仕事を頼むのは当然だ。

シナリオライターは「シナリオライターズギルド」という多数のシナリオライターが企画を投稿する無料SNSや、「エレファンテ」のようなシナリオ、小説、各種脚本の執筆・制作プロダクションなどがありシナリオライターは探そうと思えば探せるようだ。

だが、クライアントの求める水準となると制作依頼先が偏ってしまう。
シナリオライターを育てる環境は限られており、こればかりは各企業やブランドがシナリオライターを育成していくしかない。

シナリオライターに求められる質

シナリオライターの武田正憲氏やRosebleuの代表青猫氏はシナリオライターに求められる質は制作スピードだと語る。

シナリオのクオリティはもちろんの事だが、1000kb・2000kbを仕上げられる忍耐力がないシナリオライターは逃げ出してしまうそうだ。
中には意味不明なリテイクを五回も十回も出されることもあるようで、逃げ出したい気持ちも分かる。

そして、シナリオライターは他にも企画や台本作成など、メーカーによっては他の作業を求められる。

シナリオライターの嵩夜あや氏は人にどうしたら楽しんで貰えるかを考えることが大切だと語る。

流行りやパクリに頼らず、自らで考えて、なぜそのキャラがそのような行動をするのか筋立ててることが文章で上手く伝えられるコツらしい。

ninetailの社長おにかげようじ氏は「自分は●●が得意っす！」「●●系なら一家言ありますぜ！」といった得意ジャンルなどの看板を掲げてくれると探す側も見つけやすいのではないかと。

まとめ

ゲーム業界はとにかく人手不足が目立つが、探そうと思えばいくらでも探せる。だが、メーカーとユーザーが求めるものを制作できる人間は少ないのが現状だ。

人材を育てる努力をしているメーカーは少なく、また、そこまでのコストと時間を掛けられるほどの余裕がない。

利益を求めるあまり、業界全体の先を見据えた行動をしなかったツケが今になって回ってきたのだろう。

残念だが、エロゲに限らずゲーム業界全体の未来は明るいとは言えないようだ。

エレファンテ

シナリオライターズギルド

シナリオライターについて