まどマギとガルガンディアの成功と血筋で確信する。虚淵玄はホンモノだ、と。

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2013/08/2

記事の詳細

このページの目次

1 虚淵玄はホンモノか
2 虚淵玄とは？
3 血筋
4 まとめ
5 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語

虚淵玄はホンモノか

2013春アニメの、ガルガンディアの評価は上々で、虚淵玄はまた株を上げた。
まどマギのように一時代を築いたわけではないが、後半の走り過ぎた部分を除けば、作品としてのクオリティは高い。

お笑いや音楽の世界のように、アニメクリエイターにも一発屋はいる。コンテンツ大量消費時代となってからは、より顕著に現れては消えていく。
だが、これもお笑いや音楽の世界と同じで一発当てるだけでも難しいのだ。

そして、虚淵玄はまどマギとガルガンディアの二つの作品で成功を収めた。
彼の事をホンモノだ、と言う人がいる。いやいや、陽の目を浴びずにエロゲーを作り続けていた方が良かったと言う人もいる。

果たして彼はホンモノなのだろうか？

そんな中、こんな噂が流れた。
虚淵玄は、実はとある著名小説家の孫らしい、と。

虚淵玄とは？

職種・職能

日本のシナリオライター。
現在はアニメ制作がメインになっているが、元々PCアダルトゲームの脚本を手がけていた。小説の執筆なども行っている。

代表作

下記が、虚淵玄の代表作であるが、有名な作品が多い。

BLACK LAGOON（2巻分刊行））
魔法諸王所まどか☆マギカ（シリーズ構成・脚本）
Fate/Zero（ドラマCD脚本）
PSYCHO-PASS（原案・脚本）
翠星のガルガンディア（シリーズ構成・脚本）
仮面ライダーガイム（脚本）

作風

導入からラストまでの構成が素晴らしく、話の展開の仕方も上手い。見終わると最初持っていた作品に対してのイメージが覆る。
まどマギもガルガンディアも1クールで、中だるみを感じない。故にサービス回もないので、良い意味で不満に感じているファンも多い。

1クールについてもう少し。まどマギの構成は文句なしだったが、ガルガンディアは終盤詰め込み過ぎている感じは確かにあった。
これは、まどマギよりもキャラクターや場所、展開の数の多さが挙げられる。ただ、最終話については文句なしの出来だったと思う。

バッドエンド

世間では、虚淵玄と言えばバッドエンド、というイメージが強い。
これは虚淵玄も気にしている様子で、バッドエンドの物語しか書けないと悩まされていた時期もあったという。
本人曰く、なるようにしかならない、自分の力ではなんともならない、という気持ちが根底にあるという。
最近では、そういった悲観と個人の満足感は別物だという考えに至った。

バッドエンドに関して、読者の感じ方は様々である。
例えば、まどマギのエンディングについては、見る人によればハッピーエンドだが、話を通しての雰囲気が重いため、バッドエンドだと感じている人もいるようだ。

あるユーザーの声では、虚淵玄の作品は世間が言う程バッドエンドじゃない、といった意見もある。
そう、よく見てみると、そこまで理不尽で横暴な終わり方の作品はない。

無機質なものの表現が上手い

まどマギと言えば、キュゥべえの存在を語らないわけにはいかない。魔法少女ものでお約束の魔法生物（動物）と思われていたが、中盤以降魔法少女の仕組みを知っていくにつれ、本性をあらわにしていく。
終盤でのまどかからの問いに答えていく、キュゥべえの徹底した功利主義思想のセリフはとても印象的だ。
まどかは言う、「あなた達には感情がないの？」と。キュゥべえからすれば、個体がそれぞれ感情を持ち合わせて共存している事の方が異常だと言う。
表情を変えず、口も開かず語られるそのセリフは、感情がある私達には無機質なものに感じられた。

ガルガンディアで言えば、第2の主人公とも言える人類銀河同盟の兵器”マシンキャリバー”。主人公のレドが搭乗している”チェインバー”が挙げられる。
マシンキャリバーは人類銀河同盟が対ヒディアーズ用に開発した人型戦闘機で、パイロットと会話をする”パイロット支援啓発インターフェースシステム”を搭載している。これは通常の操作のみではなく、パイロットと会話を通じたコミュニケーションをとる事により、多種多様な面でパイロットを支援する事が目的だ。
こちらはキュゥべえのように主人公と対する無機質要素ではなく、主人公が悩み・決断する際に様々な考察・説明をしてくれる無機質さがある。なので、戦闘だけではなくガルガンディアという作品の中では、説明役のような存在。
この無機質さは、実はラストへの布石となっており、このあたりもキュゥべえとは違う意味で味が出ている。

血筋

異才っぷりを放っている虚淵玄だが、探偵小説作家・大坪砂男の孫だとい事が最近発覚した。大坪砂男はあの江戸川乱歩が「戦後派五人男」と呼んだ探偵作家5人のうちの1人である。
曾祖父にあたるのは、和田維四郎で日本の鉱物学者で、父は和田周で俳優・劇作家。
『大坪砂男全集４零人』（創元推理文庫）の日下三蔵氏によるコメントで明らかになったのだ。

そうか、虚淵玄の才能は血筋によるものだったのか、と納得した。
世の中所詮血なのか…ジャンプの主人公かよ…とも思ってしまう。

とは言え、まどか以降は叩かれている事も多く、そのまどマギでさえ”スマガ”のパクりだと言われている。
“スマガ”とは、人生リベリベADVと言われるエロゲーで、”何度でもやり直して世界を救う “という点がソックリだ。
ただ、虚淵玄も無類の映画好きで、彼の作品にはオマージュのようなシーンが多く、それらをまとめ上げて一つの作品を作り上げている事から、逆に評価している人も多い。

だが、この血筋の情報で逆風が吹いてしまう。虚淵玄はコネでのし上がったのだと。

まとめ

彼が作り上げる作品は今のアニメ界の少し先を行っていると思う。もしくは、「先に行っていると錯覚させる」事が出来るアニメなのだ。

虚淵玄がホンモノかどうか、これを世間が認めさせるためには、まだ成功が足りない。

秋から始まる仮面ライダー鎧武で、虚淵玄は脚本を担当する。
仮面ライダー鎧武は、戦国武将をモチーフにしたデザインになっており、頭に乗ったフルーツような「ロックシールド」をセットする事で変身。
仮面ライダーという、既存のプラットフォームで虚淵玄の脚本がどこまで活きるのか。
そこで虚淵玄の真価を問いたい。

とは言え、私がまどマギが好きなだけで、虚淵玄を本当に評価するためには、エロゲーもプレイしてみる必要があるだろう。