概要

現在、「音楽」というものは非常に多様になっており、実は誰でも気軽に作れるものなのだ。
楽譜が読めないと楽器は弾けないかもしれないが、何か物を叩く音だけでもリズムを作ることはできる。

何なら鼻歌をそれっぽいメロディにアレンジしてくれるアプリも存在している。
直感的に思いついたメロディを形にできる手段は意外にあるものだ。

そんな楽曲制作アプリのひとつに「Launchpad(ランチパッド)」アプリというものがある。
今回はその紹介をしよう。

Launchpad(ランチパッド)とは

「Launchpad(ランチパッド)」は楽譜が読めなくても演奏することができる機器の一つだ。
Launch padは、MIDIコントローラー・フィジカルコントローラーなどと呼ばれるものの一つで、板の上に複数あるボタンひとつひとつに音を割り当てることで、ボタンを押すと鳴るというもの。

とはいえ、楽曲制作をしない人への知名度はまだまだ低いので、イマイチ分からないという人はまずは動画を見て欲しい。


動画はMadeonというアーティストによるもの。
概要欄のTRACKLISTを見てもらうと分かるが、動画で使用されている音源はほぼサンプリングによって制作されている。

動画で使用されているLaunchpadは、AbletonとNovationの共同で開発されたもので、付属パソコンソフトAbleton Live Liteや楽曲制作ソフトなど使用することで音を割り当てることができる。
複数同時にLaunchpadを接続したり、他の機器と同時に使用するなど使用方法は多彩だ。

「Launchpad Mini MK2」なら1万程度と手頃。
また、スマホやipadに接続して、Launchpadアプリで使用することもできる。

soundhouseではAbleton Live Liteのインストールまでの手順を紹介している。

とはいえいきなり始めるにはハードルはまだ高いと思うので、スマホ・タブレット単体で使うことができるLaunchpadアプリを紹介する。

Launchpadアプリ

Super pads

「Super pads」は初心者が触りやすいLaunchpadアプリのひとつで、気になったKITをダウンロードしてボタンをテンポよく押すだけ。
チュートリアル動画を見て練習できるので、まさに初心者向けのアプリだ。

ボタンは大きめなので画面の小さいスマホでも遊びやすくなっている。
1画面のボタンの数は少ないが、KITによってはもう一画面ボタンが存在する。

KIT自体をアレンジしたり、スマホやタブレットに入れたMP3音源を編集して割り当てることもできる。

iOS版 Super pads

Android版 Super pads

SUPER PADS LIGHTS

「SUPER PADS LIGHTS」は中級～上級者向けのLaunchpadアプリ。
8×8のボタンがあり、ボタンごとに光るので視覚的にも楽しい。

遊びやすいKITやチュートリアル動画も用意されている。
もちろん自分でアレンジすることもでき、光り方の設定もできるので、満足度は中々高い。

難点としてはスマホの小さい画面ではボタンが押しにくい。
なので、どちらかというとタブレット向きのアプリといえる。

iOS版 SUPER PADS LIGHTS

Android版 SUPER PADS LIGHTS

Launchpad Mobile Lite

簡単なKITがいくつか用意された「Launchpad Mobile Lite」。
画面は簡素だが押しやすく、Sandbox Modeでアレンジも可能。

しかし、Sandbox Modeの使い勝手は微妙で、説明らしい説明もないので分かりにくい。
更新もほとんど止まっており、新たにKITをダウンロードできない。

お粗末という程ではないが、少し残念なデキになっている。

Android版 Launchpad Mobile Lite

uni pad

LED表示やAUTO Play、PCで編集・DLしたProjectファイルの読み込みができる定番Launchpadアプリのひとつ。
別途追加でスキンを追加することもできる。

ただし、一部Projectファイルが壊れているものがある。
広告表示の間隔は短め。

アプリ単体で遊ぶこともできるが、Launchpadを接続して初めて本領発揮するアプリとなっている。

Android版 uni pad

Novation Launchpad

Launchpadを開発・販売しているNovation公式アプリ。
公式アプリというだけあってクオリティが高く、プリセットも豊富。

別途Novationがリリースしているフレーズ精製アプリ「Blocs Wave（※こちらは有料アプリなる）」アをインストールし、Launchpadにインポートすることでアレンジも可能。

惜しむらくはiOSのみ対応なので、Androidユーザーは他のアプリで代用するしかない。

Novation Launchpad

Blocs Wave

まとめ

Launchpad本体を買うまではいかなくとも、アプリで軽く触ってみるだけでも意外と楽しい。
画面がカラフルに光るのも見ていて楽しい。

また、自分でちょっとしたアレンジもでき、Launchpadアプリだけで録音できたりもするので、そういったものをシェアしても良い。
暇な時や手持ち無沙汰の時にポチポチボタンを押すのも良いだろう。

NCS（NoCopyrightSounds）の「spectre」など人気楽曲が収録されたアプリも多く、EDM好きには堪らないだろう。
ぜひLaunchpadの楽しさを少しでも感じてみて欲しい。

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