AR(拡張現実)アプリの紹介
記事の詳細
このページの目次
概要
スマホやタブレットといった携帯端末が登場してからそれなりの時間が経ち、様々なアプリも登場したことで色々な活用方法が増えている。電話やメール・LINEなどコミュニケーションを取るためのアプリはもちろん、健康管理や仕事なのスケジュール管理アプリ、イラスト作成など様々だ。
“AR(拡張現実)”という新しい活用方法も登場し、一時期は注目されていた。
雑誌やARマーカーをスマホやタブレット、3DS、PS Vitaなどのカメラをかざすことで立体的になったり、動き出したりと一歩進んだコンテンツを楽しめる。
最近では“VR(仮想現実)”が注目されており、AR自体は忘れられかけているが、世界中で話題になったゲームアプリ「ポケモンGO」でもARが使用されている。
そんなARだが、まだまだ遊んだり活用することができる。
AR(拡張現実)について
ARとは
まず、“AR(拡張現実)”について簡単に説明をしておこう。ARとは“Augmented Reality”の略で、意味は拡張現実・強化現実・増強現実となっている。
ARはスマートフォンやタブレットのカメラを通して見た風景上に、数値や3Dモデル、画像や動画などを表示できる。
例えば、誰でも知っている漫画「ドラゴンボール」に登場する道具「スカウター」もARの一種と言える。
軍事技術にもARは採用されており、AH-64 アパッチには暗視装置の画像を表示するAN/AAQ-11や、F-35 ライトニング IIのヘッドマウントディスプレイなどにも採用されている。
複雑な情報を形にすることで使用者は直感的に理解できるため、その場に合った適切な行動が取りやすくなるのだ。
また、QRコードのような「ARマーカー(カード)」であれば位置関係なども認識しやすくなるため、マーカーとジャイロセンサー(※回転や向きの変化を検知するセンサー)を組み合わせることで様々な角度からディスプレイを通してARを眺めることができる。
これを利用すれば、実際にモデルを用意しなくても作成した3DCGでプレゼンをしたり、本の解説イラストなどがより分かりやすくなったり、カードゲームなどでモンスターが実際に戦闘を行うところが見れるといった使い方も可能だ。
このように、現実を拡張するのがARなのだ。
VRとの違い
次に近年注目が集まっているVRとの違いはなんなのか?VRとはVirtual Realityの略で、意味は“仮想現実”となっている。
VRはバーチャル、つまりは映像などの“仮想の世界をよりリアルに感じられるようにしたもの”で、まるで映像の世界が現実のように感じられる技術だ。
PlayStation VR、Oculus Riftなどがヘッドマウントディスプレイを採用しているのにも理由があり、周囲の景色から視覚を映像に集中させることで仮想世界への没入感を高める効果がある。
また、頭部にディスプレイを固定することで身体を動かしてしまっても映像を見続けることができる。
性能がしっかりとしたヘッドマウントディスプレイであれば、ジャイロセンサーなどを搭載しているため、例えば実際に走ったり、ジャンプすることでそれが映像に反映され、より仮想世界のリアリティが増すという訳だ。
このようにVRというのは、現実では無く、仮想(バーチャル)に重点を置いた技術といえる。
簡単に言ってしまうと、ARは現実世界を、VRは仮想世界を拡張する技術と思えば良いだろう。
ARアプリ
Aurasma(オーラズマ)
まずは基本となるARアプリの紹介から。
この「Aurasma(オーラズマ)」というアプリは、無料で利用でき、このアプリを使用して作成されたARを自分のスマホのカメラを通して見ることができる。
ARを見るにはチャンネルをフォロー(登録)する必要があるので注意。
膨大なARデータをダウンロードする必要が無い分、この仕様は仕方がないのかもしれない。
自分でARを作成することもでき、撮影した写真に画像や動画などをARとして配置することで、誰でも手軽にARを作成することができる。
ユニークな動くAR素材も多数収録されているので自分なりの楽しみ方も可能だ。
作成したARはアプリからアップロードして公開することもできる。
惜しむらくは、北アメリカとヨーロッパを中心に展開するため、日本でのサポートは既に撤退しており、正式なサポートは望めないため、不具合などの対応は行ってもらえない可能性がある。
また、Android版 Aurasmaは英語表記のみとなっているようだ。(iOS版は日本語に対応している)
iOS版 Aurasma(オーラズマ)
Android版 Aurasma
COCOAR2(ココアル)
「COCOAR2(ココアル)」は標準的なARビューアで、COCOAR2対応ARを見ることができる。
「COCOAR」のアップデート版で、プッシュ通知、新着コンテンツを知ることができるニュース機能、角度に合わせて動画の表示やサイズを変えられるトラッキング機能が新たに増えている。
無料で利用できるので、COCOAR2対応のARを見つけたらアプリを入れてみよう。
ただし、前バージョンであるCOCOAR対応のARには未対応なので注意。
基本的には英語表記となっている。
自分でARを作成する場合は、サービス利用に登録する必要がある。
決められた容量以内であれば作成し放題だが、こちらは企業向けのサービスとなっている。
料金やプランなどが気になる場合は、一度問い合わせしよう。
一週間無料のデモ版もあるので、試しに作成してみても良いだろう。
iOS版 COCOAR2(ココアル)
Android版 COCOAR2(ココアル)
COCOAR(ココアル)公式ホームページ
PicSTAR
「PicSTAR」は、ARを見るのはもちろん自分でもARを作成することができるアプリだ。
スマホで撮影した画像をARマーカーに配置して保存するだけの簡単な作業。
具体的にはARを作成する際にスマホに保存されている画像データをアップロードして取り込みを行い、マーカーの上に配置する。
マーカーは1000円札や1ドル札などでも代用できる。
作成したARはQRコードに変換され、Facebookでも公開できる。
もちろん、ARを読み取る際にはPicSTARをインストールする必要がある。
日本語表記なので、使いやすく遊びやすいアプリだ。
ただ、AR画像のQRコードは一度Facebookで公開しないと保存できず、画像もアップロードする必要があるので、うっかり変な画像や写真で作成しないように注意が必要だ。
iOS版 PicSTAR
Android版 PicSTAR
PicSTAR 公式サイト
ARナビキャラ
ユーザーが参加してARを作成する「ARナビキャラ」。
無料ユーザー登録を行うことで、自分のARを作成することができる。
無料版の場合、ARマーカーを5個まで作成でき、最大数と容量範囲内でであれば自由に編集できる。
YouTube上の動画ファイルを再生させたり、PDFファイルなどが設定されたWebとの連動やSNSでのシェアができるが、無料版では一部機能が制限されている。
他のユーザーや企業などがARナビキャラで作成したARを見る場合は、「ユーザーを追加」で他のユーザーや企業などを追加することでARを読み込むことができる。
ただ、無料版では作成できるARの容量は10MBとが少ないので自由度はあまり高くない。
有料版は300MBまでのARが作成できるが、どちらかというと企業向けのサービスであるため、個人で利用するには高く感じるだろう。
操作方法やプランなどの詳細は、公式サイトに掲載されている。
iOS版 ARナビキャラ
Android版 ARナビキャラ
ARナビキャラ 公式サイト
専用ARアプリ
IKEAカタログ
衣服や家具といったカタログアプリは色々あり、選んだ商品を簡単に注文できるが、大型ショッピングモール「IKEA」のカタログアプリは少し違う。
アプリ「IKEAカタログ」では、家具を実際に置いたらどんな雰囲気になるのかをARを使用してイメージすることができる。
印刷版の「IKEAのカタログ」では『このページをスキャンしてみよう!』と記載されたページをこのアプリでスキャンし、スキャンしたIKEAのカタログを家具を配置したい場所に置くことで、その場所に家具のARが出現する。
スマホのカメラを通して、実際に家具を置いた時の状態をイメージできるので「こんなはずじゃなかったのに…」という家具選びに失敗する可能性を減らすことができる。
ただ、IKEAの実店舗は全国的に多い訳ではなく、配送してくれる地域も限られるのがネックなところだ。
iOS版 IKEAカタログ
Android版 IKEAカタログ
IKEA 公式サイト
星座表
誰もが一度は夜空の星々に思いを馳せるもの。
学校の授業やテレビ、星座占いなどでも話題になる星座を実際に見てみようと夜空を眺めたことはあるだろう。
しかし、実際に夜空を見てみると星座の形をイメージするのは難しいものだ。
「星座表」アプリならスマホを空にかざすことで、ARで目の前に見えている星座について簡単に教えてくれる。
地面にスマートフォンをかざせば地球の裏側にある星座も知ることができるのも面白い。
太平洋側では冬、日本海側では初夏または秋頃が星が見やすい時期と言われている。
晴れた夜には、このアプリを使って星を眺めてみてはどうだろうか?
iOS版 星座表
Android版 星座表
Kentex
スマホで時間を確認する人は多いが、それでもビジネスの場などで腕時計を付ける人は多くいる。
相手と会話をしている時でもチラッと腕時計を確認すれば、あからさまに時間を確認する動作せずとも時間を知ることができるからだ。
バイクや自転車などを運転中でも、信号待ちの時に時間を確認する時に腕時計は重宝する。
もちろん、ファッションやアクセサリーとして腕時計をしている人もいるだろう。
日本の時計ブランド「Kentex」の公式アプリでは、そんな腕時計の試着がARで体験できる。
自分の腕と製品画像を合成することで、実際に身に着けた時の状態をイメージできる。
しっかりとした腕時計はどうしても高価になるし、専門店で腕時計をわざわざ試着するのも気が引けるという人にオススメのアプリだ。
重さまでは再現できないものの、数ある種類からお気に入りの腕時計を探しやすくなるので、Kentexの腕時計の購入を検討している人は一度このアプリで試着してみよう。
iOS版 Kentex
Android版 Kentex
Kentex 公式サイト
まとめ
ARアプリを利用する際に注意したいのが、指定のアプリかつ対応機種かどうか。大抵のARは指定されたアプリでなければ読み込んでくれないので、見たいARがあれば、それがどのアプリに対応しているのか確認しよう。
また、ARが読み込めない場合はカメラのピントを合わせるのはもちろん、スマホをWi-FIで接続したり、通信制限に引っかかっていないかも確認しておこう。
どのARアプリでもARを読み込む際に通信を行うので、回線速度が遅いとARの読み込みに失敗してしまうからだ。
ARは高価な機器を購入せずとも、普段使用しているスマホやタブレットで手軽にAR体験できるのはメリットと言える。
携帯ゲームの場合はゲームをより楽しむための要素としてARが取り入れられていた。
VRとARでは、そもそものコンセプトが異なるので比較する意味は無いのかもしれないが、ARもまだまだ捨てたもんじゃないということが伝われば幸いだ。
現実(リアル)をより楽しくするという意味では“拡張現実”という言葉もあながち間違っていないのかもしれない。
ARの活用方法はまだまだありそうだ。
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