エロゲメーカーとニコニコ動画

2014/10/9

記事の詳細

このページの目次

1 概要
2 ニコニコ動画とは
3 二コ動での広報活動
4 まとめ

概要

今や多くのユーザーが利用し、企業が利用している「ニコニコ動画」、愛称はニコ動、ニコニコなど。
動画にコメントを打ち込み、他のユーザーたちの反応を楽しめる動画サイトだ。

ニコ動は2013年6月時点で一般会員登録者数が約3215万人、有料会員は約200万人、モバイル会員は623万人と多くの登録利用者がいる。

今や、テレビよりもこちらのサービスを利用する頻度が多い人は少なくはないだろう。今回はエロゲメーカーが、ニコ動でどのような広報活動を行っているか紹介する。

ニコニコ動画とは

ニコ動はネット環境があれば携帯電話・スマホなどでも利用可能な人気の動画サイトだ。

映画やアニメ動画の配信以外にも、電子コミックの販売や通販など多数のサービスを展開している。

そして、ニコ動には企業やユーザーが生放送を配信できる「ニコ生」というサービスも人気だ。
国会議員の討論会の生配信なども行っており、政治議論の場としても活発になっている。

この他にも、公式動画とコミュニティとが一体化した「ニコニコチャンネル」というサービスがある。

企業など多くのメーカーが、公式チャンネルを開設をして、商品の宣伝の場として活用している。エロゲメーカーもそのひとつだ。

このニコニコチャンネルにも、多くの政党や政治家個人がチャンネルを開設している。

ニコニコチャンネルには2012年に追加された機能「ブロマガ」というものもある。ブログとメールマガジンを統合したテキスト発信サービスで、公式チャンネル以外にも一般ユーザーも利用できるサービスだ。

ドワンゴが設立し、子会社であるニワンゴが提供している動画共有サービスサイトだ。Youtubeに対抗して、2006年に実験サービスとしてプレオープンしサービスを開始。

2008年7月までに台湾（中国語）・スペイン語・ドイツ語版が公開されが、英語版は長らく公開されることがなかった。
そして、2011年4月から英語版の「Niconico β」が正式に稼働。

2012年10月には別サイトとして展開されていた台湾版、英語版は日本版と同一サイトに統一され、全てのページで日本、台湾、アメリカ合衆国の視聴地域、言語の切り替えに対応する。

2014年10月1日付でKADOKAWAとの経営統合を発表した。

二コ動での広報活動

概要にも書いた通り、一部のエロゲメーカーは公式チャンネルで広報活動を行っている。

例えば、WEBラジオや生放送を公式で配信し、各メーカーの最新情報やスタッフの雑談、ミュージックライブの配信などを行っている。

生放送や公式の動画では、ユーザーの反応がメーカー側にダイレクトに伝わるのでエロゲメーカーのファンは要望を伝える場としても活用している。

公式チャンネルでは、新作エロゲーのOPを配信したり、エロシーンの無いストーリー序盤を実況動画として配信もしている。

この他にも、ブロマガでは開発スタッフがゲーム開発や業界に関する情報などを発信している。

あまり知られていないが、ニコ動はR-18の動画タグとは別に、「ニコニコアダルト」というサービスを行っており、AVやアダルトアニメの有料配信も行っている。

まとめ

現在、ニコ動は企業の宣伝の場としては無視できない規模にまで拡大をしている。各企業は他にもYoutubeやUstreamなど動画配信サイトでも宣伝も行っている。

こうした動画配信サイトでの宣伝は、TVCMのようにスポンサー料など高いコストを必要としないため、中小企業でも利用しやすいのが魅力だ。

その反面、違法動画のアップロードなどの問題も大きくなっている。ユーザーが増えると、違法アップロードへの対応は避けては通れない。

ニコ動はKADOKAWAとの経営統合により、更にその規模を広げ、より企業の宣伝の場として活用されるだろう。