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任天堂が3期連続の営業赤字 – 任天堂が黒字になる方法・手段をみんなで考えよう。

2014/01/20

記事の詳細

任天堂が3期連続の営業赤字 - どうすれば任天堂が黒字になるのかを、みんなで考えよう。

概要

任天堂は2014年1月17日に、3月期の営業業績予想が3期連続の赤字となると発表した。
予想は1000億円の黒字だったが、350億円の赤字となった。

昨年は任天堂がドワンゴの株を大幅に取得するなど、その動向が常に注目されるゲーム業界・サブカルチャー業界の首領(ドン)である『任天堂』だが、その親分自身の調子が良くないようだ。

しかしながら、TSUTAYAやゲーム屋さんに行けば任天堂のゲームソフトは整然と並んでいる。TVCMでは、家族がリビングでWii Uをプレイする姿や、芸能人の上戸彩がスーパーマリオをプレイする姿が放送されるなど、世間への露出度は高い。

ここまで世間一般に浸透して、大々的にコンスタントにプロモーション活動をしている会社が赤字なのである。

では、これ以上どうすれば任天堂は黒字になるのか?今の状態から脱却できるのか?
今回の記事ではみんなで考えていきたいと思う。

岩田社長は必要?

今回の任天堂の赤字は、現岩田社長の進退問題にまで発展する事となる。

結論から述べると、岩田社長は続投するようだが、この社長は必要なのだろうか?

岩田社長は元々プログラマーで、天才と言われていた事もある。
要するにゴリゴリの理系出身の人間である。

しかしながら、任天堂の名物コーナー、社長が訊くではクリエイター一人一人に丁寧な質問を投げかけ、プロジェクトの全容をユーザーに示しているのだ。

このコーナーは私も好きなのだが、まだまだ一般知名度が低いのかもしれない。

この露出度については、今後も方針は変えない、とされているが、せっかくのコーナーであるのに勿体ない気がする。

こういった姿勢は社内プロジェクトの一つ一つを大切にしているのが見受けられるのだが、岩田社長は中長期的なビジョンがしっかりしていない気がする。

マリオブランドに固執、依存するのは任天堂の生き方としては仕方ないのかもしれないが、少々愚かではないだろうか。

ソーシャルゲームを発売する

短期的な黒字を見込むのであれば、マリオをスマホゲームやブラウザゲームで発売する事である。

これは、何年も囁かれている事であるが任天堂は重い腰を上げない。
しかしながら、今のスマホアプリの可能性は無限大だ。

改めて考えてほしい。

例えばPS3やWii Uのゲームソフトを売るためには、まずハードを売らなければいけない。これが、スマホであれば、すでにユーザーがハードを所有している状態なのである。

これはとんでもないアドバンテージなのだ。もちろん、このアドバンテージは任天堂だけではなく、すでに多くのゲーム会社がスマートデバイス事業に参入している。

マリオのゲームをスマホ向けにだせば、短期的なお金は回収出来るだろう。

もちろん、そうしない事にも理由がある。任天堂は、これまでマリオを他社の端末で動かした事がない。

マリオのゲームをするのであれば、任天堂のハードでプレイするしかなかったのだ。

これを覆してしまうと、ブランド崩壊の音が聞こえてきそうだ。簡単にはスマホ事業に参入出来ない。

現に、スクエニはドラクエやFFをスマホ向けに発売して、寿命を縮めていると避難される声も多いように思う。

スマホ向けでマリオかポケモンをソーシャルゲーム化して発売するのは奥の手だ。
しかし、この奥の手はリスクの方が大きい。使えない奥の手なのだ。

そもそもGame Padの良さが伝わっていない

Wii Uの核はGame Padにある。そう、あの画面がついている巨大なコントローラーだ。

あのコントローラーをテレビで見かけた事のある方は多いと思うが、一体全体あれがどういう「モノ」なのかを知っている人は少ないのではないだろうか。

実際に私はあのGame Padがどういうモノなのかをあまり知らずにWii Uを購入した。
プレイして感じたのが、あのGame Padは非常に良く出来ているスグレモノだという事である。

あのGame Padは「サブ」の補助機能端末だ。ニンテンドーDSの2つの画面を思い浮かべてみてほしい。

メイン画面にはプレイ画面が、サブ画面にはメニュー画面が常に表示されているのがスタンダードなツインディスプレイゲームだ。

コントローラーに画面を付ける事により、これが据え置きゲーム機で可能となっている。

また、Gama Padそのものからも音が出る仕組みになっており、テレビからもGame Padからもゲーム音を聞く事が出来る。言ってしまえば、スピーカーが一つ増えたのだ。

ゲーム本編でもGama Padにタッチしてストーリーを進めたり、中には「息を吹きかける」ものまで存在する。

この機能の良さが、私達一般ユーザーにイマイチ伝わってきていない。
もう一度立ち返って、Game Padn視点を置いたプロモーションを行ってみてはどうだろうか?

マリオカート8

不振だったWii Uだが、2014年はビッグタイトルの年だ。
春にはマリオカートの新作の発売が予定されている。

かくいう私もマリオカートのヘビーユーザーであり、据え置きでのマリオカートはすべてプレイしている。

スーファミと64のマリオカートは神ゲーだった。特に64のマリオカート64はゲーム史に残る名作と言っていいだろう。

問題なのは、ゲームキューブ、Wiiと後になるにつれ、面白さが下がっている事である。

それでも面白い事に変わりはないのだが、Wii Uでは64を超えるモノを期待している。

マリオカートのファン層は少なくとも存在しているはずなので、マリオカート8が発売したら、その層は間違いなくWii Uを購入するだろう。

スマブラ

これはマリオカートと比較したら、若干インパクトに欠けるタイトルだが、スマブラも2014年に発売予定だ。

スマブラは、歴代の任天堂のキャラクター総出演のお祭りゲームで、ファンも多い。
少しは期待出来るのではないだろうか。

モノリス新作ソフト

私の一押しはモノリス新作ソフトだ。これは、あのゼノブレイドの遺伝子を受け継いだゲームソフトであると予測される。

ゼノブレイドは、近年のRPGソフトの中ではユーザー評価値がかなり高いゲームであり、オフラインRPGの一つのゴールを提示した作品だ。

どこまでも広がる世界、しかしJRPGの魅力であるストーリーも練り込まれており、ユーザーを魅力した。

スクエニのFFが本来辿り着かなければならなかった場所に、ゼノブレイドは辿り着いてしまった。

この新作を期待している声は、雑誌やネットを見ると非常に多い。
とは言え、ゼノシリーズはドラクエやFF程のビッグタイトルではない。

にも関わらず、なぜ私がモノリス新作ソフトに期待を寄せるのか。
それは、ゲームをする層である。

例えば、マリオであればライトなユーザーに対して売る事が出来る。これはマリオのアドバンテージではなく、強みだ。

ゼノブレイドをプレイする層は、いわゆるゲーマー、ゲームヲタクである。ライトユーザーに幅広く売れる作品ではない。まだ発売していない状況で言い切るが、数字で見てもいってソコソコだろう。

しかし、モノリス新作ソフトのためにゲーマーがWii Uを購入してくれる。

するとどうだろう、ゲーマー達はせっかくハードを購入したのだから、同ハードの違うゲームも購入するようになる。

これは、ライトユーザーには期待出来ない効果だ。彼らは、マリオの作品を一つか二つ家族や友達とプレイしてさえしまえば、それで満足なのである。

また、ゲーマーの方が情報発信力が強い。彼らはゲーム用のブログを運営していたり、2ちゃんでレスを伸ばしてくれる。

これが、モノリスブランドが、Wii Uにもたらす効果なのだ。

もちろん、ゼノブレイドのような神ゲーである保証はない。
ただ今は、良作を生み出せるに努力していただきたい。

3DSとの親和性を高める

任天堂も問題ばかり抱えているわけではない。3DSは引き続き好調であり、携帯ゲーム機で言えば事実上NO.1だ。

この3DSをWii Uに活かせないだろうか。
3DSを所有しているユーザーは少なくとも反応は起こすはずだ。

ニンテンドー3DSでヒットした作品の拡張版を、Wii Uで発売するべきであるし、これまでもそうしてきたのが任天堂である。

ネット対応を急げ!

PSのオンラインストアと比較すると、任天堂はネットのダウンロード販売で遅れをとっていると言える。

PS3時代からダウンロード販売に力を入れていたSONYは、数多くのタイトルのダウンロード販売化に成功している。

任天堂もダウンロード販売を行っていないわけではないが、まだまだソフトが少ない。

テーマパーク事業に進出

先日の記事でも書いたが、任天堂は東京任天堂ランドの建設を急いだ方がいい。

キャラクターの会社がキャラクターを活かさないでどうするのだ。
実際にそのような声もあるようだが、まだまだ現実レベルではないらしい。

しかしながら、柱となる事業が複数あるのは重要だ。

現に多くのゲーム会社は据え置きゲームソフトとスマートフォンアプリケーション事業の二刀流で運営している場合がほとんどだ。

こういった会社の蓋を開けて見ると、据え置きゲームソフト事業は赤字で、スマートフォンアプリケーション事業は黒字というケースも珍しくない。

これは複数の事業を展開しているからこそ、実現している事だ。

私がここで言う事ではないかもしれないが、本来会社の経営というのはそういうものであると思うし、一つに依存してしまうのは危険である。

だが、前述したようにマリオやポケモンをスマホで発売する事は出来ない。

だからこその、テーマパーク事業である。莫大な初期建設費用が発生してしまうが、日本最大のテーマパークになれる可能性を秘めている。

不振なゲーム事業を助ける事業となるだろう。

まとめ

私が今回の任天堂の赤字で感じたのは、この赤字報道が不覚にも任天堂の人気を後押しする予感である。

それだけ、日本国民は任天堂が好きだし、潰れてしまってはいけない企業だと感じている。

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