【GTA】TVゲームでSEX!?『ホットコーヒー問題』

2013/11/28

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1 概要
2 まとめ

概要

今回はGTA5やGTAオンラインとは離れて、GTAサンアンドレアスで全米の注目を集めた『ホットコーヒー問題』を取り上げたいと思います。

この何のへんてつもない名称のタイトルですが、色んな意味で当時はかなり話題となりました。

当時からのGTAファンなら誰もが知っている事件なのですが、GTA5のセールス数を考えると新規のユーザーも多いはず。有名な事件なので知識として、是非抑えておきましょう。

一体どんな内容の問題だったのでしょうか？

『Mod』と呼ばれる改造データが元となった

この『ホットコーヒー問題』はModという改造データが原因となりました。

あくまでも日本のゲーム企業と比較しての話ですが、ロックスター・ゲームスはその社風から、改造データに対しては割と寛容な姿勢をとっているように思います。

現在は規制されているようですが、GTAオンラインでも、グリッジと呼ばれるお金を増やす方法が長い間放置（容認？）していました。もちろん、（中にはアカウントをBANされた人もいたみたいです。）

自由を楽しむゲームなはずなのに、規制で縛るというのは、確かに彼らの美学に反しているのかもしれません。

オフラインモードではチートコードがデフォルトで用意されているなど、遊びの範疇として捉えているのでしょうか。

ガールフレンドとデートできるシステム

GTAではガールフレンドとデートを楽しむ事が出来ます。イカしたギャルや娼婦など、GTAの世界の好みの女の子と付き合うのです。

『交際』と呼べる程純情な代物ではないのかもしれませんが、それでもGTAのお楽しみ要素の一つ。

そして、デートを重ねるなど特定の条件を満たし女の子の好感度が上がると、その女の子とSEXする事が出来るのです。好感度が上がってデートを終了すると、女の子から『コーヒーブレイク』に誘われ、これを承諾するとキャラクターと女の子によるSEXが開始されます。

とは言っても、これは視覚的にあからさまなものではなく『SEXのような行為が行われている』という程度。

例えば、車でのカーセックスの場合は『車が揺れている』、室内でのSEXの場合は『ベッドの軋む音が聞こえる』という、「SEXが想起・連想されるような演出がある」という要素なのです。

しかし、改造データによって可能となった

この『見えないSEX』のゲーム要素が改造データ『Mod』を使用すると、視覚的に見れるようになります。

しかも、見れるようになるだけではなく、ミニゲーム要素としてプレイする事が可能なのです。

プログラムとしては元々用意されていた

『Mod』開発者のパトリック・ウィルデンボルフによると、このSEXのミニゲームシステムはGTAサンアンドレアスの中に元々組み込まれていたそうです。

元々組み込まれているものではなければ、SEX行為のグラフィックやミニゲーム要素のプログラミングをパトリック・ウィルデンボルフ制作・開発した事になりますが、さすがに違いました。

ヒラリー・クリントンが調査に乗り出す！

当初は一部の限られた人間が楽しむものでありましたが、当時はすでにインターネット時代、Modが広まるのに時間は必要ありませんでした。

そりゃそうです、SEXが見れるとなれば誰だって見たいです。
お金を出してゲームを購入していますから。

本格的に女の子とデート出来るようになったのもGTAサンアンドレアスからなので、そういった要素が目的で購入したプレイヤーも多いはずです。

広まるという事は、反対意見を持った人お必ず現れます。
今回は相手が悪い事に、かの有名なヒラリー・クリントンがこのシステムの調査に乗り出しました。

かくして、『ホットコーヒー問題』へと発展したのです。

パトリック・ウィルデンボルフが責任を追及される事態に

まず、責任を追及されたのは『Mod』開発者のパトリック・ウィルデンボルフです。第三者から見れば、開発者がすべてを生み出したと勘違いしていたためだと思われます。

しかし、前述したように『SEX』の要素自体はGTAサンアンドレアスに元々組み込まれていたシステムであり、『Mod』はそれを解放したに過ぎません。

パトリック・ウィルデンボルフが上記のように弁明した事により、矛先はGTAサンアンドレアスを開発したロックスター・ゲームスに向けられます。

ロックスター・ゲームスも事実を認める

当初、ロックスター・ゲームスはこれを否定していましたが後に認めるというコメントを発表しました。

この『ホットコーヒー問題』などにより、ロックスター・ゲームスは民事訴訟や製品のリコール、スポンサーからの批判などを受ける事となりました。

最後はロックスター・ゲームスのお家芸『皮肉』

GTAサンアンドレアスの次の作品である『GTA4』がユーザーから「面白くない」「刺激が少ない」などと揶揄されるのは、GTAサンアンドレアスのこの1件が影響しているのではないかと思われます。

しかし、偉大なGTAというゲームを生み出したロックスター・ゲームスが黙っているわけではありません。

GTA4に登場する『自由の女神』の顔は、まさしくあのヒラリー・クリントンだったのです。しかも、右手にはしっかりホットコーヒーが持たされていました。
（体内には棘の生えた鉄の心臓）

『ホットコーヒー問題』画像について

残念ながら、私は『ホットコーヒー問題』のSEXミニゲームの画像が手元にありません。

見たい方は「ホットコーヒー問題」でググって下さい。
いっぱい出てきますよ。

まとめ

中々に興味深い事例であり、日本のゲームでは色々な意味で起こりえない事件です。
ギリギリのところで楽しんで、遊んで、勝負しているゲームだからこそ起こってしまったのではないでしょうか。

私は、この事件が問題視されたのは社会的には仕方ないと思いますが、GTA4でのヒラリー・クリントンに対する皮肉は秀逸だと拍手を送りたいです。

GTAの事を好きになればなる程、ロックスター・ゲームスの魅力に憑りつかれてしまいますね。