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昨今のSEGA(セガ)の状態について

2018/04/21

記事の詳細

SEGA(セガ)の昨今の状態について

概要

SEGA(セガ)といえば世代によって印象は様々だろう。
メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストという名ハードを出し、セガユーザーの間では時代を先取りしすぎたと今尚語り継がれている。

名作も多く出しており、セガ公式キャラクターである「ソニック」は世界的に認知されている。
1991年にメガドライブで登場した「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」は本体同梱版 (北米版) を含め、全世界で1500万本以上を売り上げており、今も海外人気が高いキャラクターだ。

2018年4月14日~15日に開催された「セガフェス2018」は大好評に終わり、様々な発表も行われた。

今回は昨今のセガの動きについて見てみよう。

セガフェスでの4大発表

メガドライブ ミニ

メガドライブ ミニ
セガといえば、やはりメガドライブ、セガサターン、ドリームキャストの3大(台)ハードだろう。
セガフェスにて発表された「メガドライブ ミニ」は2018年中に発売予定としている。

メガドライブ向けタイトルを内蔵した手のひらサイズのゲーム機になっており、カートリッジは挿せないが、本体をテレビに接続する任天堂の「ファミコン ミニ」「スーパーファミコン ミニ」のようなものになるようだ。
具体的な発売日や収録タイトルなどは後日発表するとしている。

メガドライブの作品を現在でプレイしようとすると、中古のメガドライブ2か互換機を購入する必要がある。
環境も整える必要があるので、任天堂のミニシリーズのように電源とHDMIを差すだけで懐かしのゲームを遊べるのは十分魅力的だ。

新生SEGA AGES

新生SEGA AGES
次もおっさ…レトロゲーマーには懐かしい「新生SEGA AGES」の発表。
セガ・マークIIIで発売されたアクションゲーム「アレックスキッドのミラクルワールド」と人気シューティングゲーム「ゲイングランド」がNintendo Switchで復刻されることとなった。

アレックスキッドはソニックよりも前に登場し、セガ公式マスコットキャラクターでもあった。

さらに、「ソニック ザ ヘッジホッグ」「サンダーフォースIV」「ファンタシースター」の3本も復刻される。

サクラ大戦の復活

サクラ大戦
おそらくセガフェスにおいてユーザーを最も驚かせたであろう「新サクラ大戦」プロジェクトの発表。
太正29年の帝都・東京を舞台に、シリーズのDNAを引き継ぐ作品としてセガホールディングス代表取締役会長CEOの里見治紀氏が自らが制作の陣頭指揮を執って制作中という。

サクラ大戦は2005年に発売された『サクラ大戦V 〜さらば愛しき人よ〜』を最後に新作は出ていなかった。(演劇などのコンテンツは継続していた)
しかし、近年シリーズを代表するヒロインである”真宮寺さくら”は他のゲームでコラボキャラクターとして登場することも増えており、近々何かあるのではないか?と思わせていた。

往年のファンとしては過去に登場した華撃団の登場を期待する一方で、新規キャラクターにも期待したいところだ。

シェンムー1&2のリファイン

世界的に評価され、ドリームキャストを代表するタイトル「シェンムー」
kickstarterで「シェンムー3」の制作が決まったことでも話題になった本シリーズ。

オープンワールドゲームやQTEの先駆けとして登場し、GTA(グランド・セフト・オート)の開発者にも影響を与え、世界中に衝撃を与えた「シェンムー1&2」のPS4とPCでのリファインが決定した。
元々未完結だったシリーズだが、完結編となるシェンムー3が2018年下半期発売予定ということもあり、往年のファンだけでなく、より幅広いユーザーに親しんで貰うためだ。

グラフィックだけでなくUIや操作方法、実績の追加など大幅にパワーアップするとのこと。
昔プレイしたファンでも懐かしみつつ、新しく進化したシェンムーを楽しめるという訳だ。

セガフェス以外での動き

バーチャロン最新作の発売

バーチャロン SEGA(セガ)の昨今の状態について
セガフェスでは様々な発表があったが、大きく話題になったそのどれもがリブート(再起動)作品となっている。
「電脳戦機バーチャロン」×「とある魔術の禁書目録」によるコラボ作品『とある魔術の電脳戦機 ( バーチャロン ) 』もセガによるリブートのひとつだ。

2016年5月に電脳戦機バーチャロンシリーズ20周年記念作品として、小説「とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)」が登場し、これに手応えを感じたバーチャロンの生みの親である亙 重郎(わたり じゅうろう)氏によって、PS4&PS Vita向けにゲーム版とある魔術の電脳戦機が2018年2月に発売された。

異色のコラボ、新たなルール、縦横無尽にドリフト運動のできるトランジションが導入され、新世代のバーチャロンが誕生した。

体組成計などを手がけるタニタが、ゲーム事業への参入を発表し、その第1弾として本作向けに専用コントローラーである「ツインスティック」を制作すると発表した。
元々タニタの谷田千里社長はバーチャロンシリーズのファンであり、諸事情によりセガがツインスティックを制作できないということでタニタが名乗りを挙げたのだ。

要は谷田社長がツインスティックで遊びたいだけのような気もするが、ツインスティックで操作したいというファンも少なくないので、朗報と言えるだろう。

戦場のヴァルキュリア4

戦場のヴァルキュリア4 SEGA(セガ)の昨今の状態について
独自のグラフィック表現と戦場の兵士たちを操作する『戦場のヴァルキュリア』、所謂”戦ヴァル”である。
シミュレーションRPGとアクション要素を加えた戦闘システムを採用した本作は架空戦記ものとしても世界中で支持を集めている。

2008年4月にPS3で発売され、2016年2月に「戦場のヴァルキュリア リマスター」が発売された。
シリーズ作品自体は展開は続いていたが、据え置き型ゲーム機向けとしては10年ぶりの新作の戦ヴァルであり、ナンバリングタイトルとしては7年ぶりとなる『戦場のヴァルキュリア4』が発売された。

シリーズ独自のゲームシステムである「BLiTZ」は、実際に自分で仲間の兵士たちや戦車を操作し、ステージをクリアしていく。
アクションゲームとしての要素が強いが、味方兵士のHPが0になると戻ってこなかったり、戦術的をしっかり考える必要がある。
このシビアな一面も人気のひとつだ。

龍が如く 極1&極2

龍が如く 極1&極2
任侠ゲームとして大ヒットした『龍が如く』
日本版のGTAとも言えるシリーズで、大人の男性向けタイトルとして発売された。

実在の繁華街をリアルに再現された箱庭で物語が展開され、様々なミニゲームやキャバクラなどが満載。
ゲームだけでなく、舞台や映画にもなっており、実在する俳優やタレントなどが多数出演している。

「龍が如く6 命の詩。」では、タレントのビートたけしさんが出演したことでも大いに話題になった。

「龍が如く 極1」「龍が如く 極2」はそれぞれ龍が如くと龍が如く2のリメイク作品となっている。
2016年1月に発売された龍が如く 極1のボイスは9割方は再収録しており、グラフィックやアクションを一新し、追加エピソードや新規キャラクターとして柔道家・タレントの篠原信一さんが出演している。

2017年12月に発売された龍が如く 極2では、新たに俳優の白竜さん、木下ほうかさん、タレントの木村祐一さんなどが出演している。
作中のゲームセンター「クラブセガ」では「電脳戦機バーチャロン」が丸々1本収録されており、「とある魔術の電脳戦機」も出るし良いタイミングだろうということで収録されたらしい。
v 他にも「バーチャファイター 2.1」や「トイレッツ」も収録されている。

HOUSE OF THE DEAD ~SCARLET DAWN~

HOUSE OF THE DEAD ~SCARLET DAWN~
HOUSE OF THE DEAD ~SCARLET DAWN~
アーケード用ガンシューティングゲームとして根強い人気のある『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』の最新作「HOUSE OF THE DEAD ~SCARLET DAWN~」
前作「HOUSE OF THE DEAD 4」から約12年来の新作となる。

シリーズ初となるシアター型の筐体となって大幅にパワーアップしており、頭上から空気が発射されるエアキャノンやシートが振動するバイブレーションシートなどが搭載され、より臨場感のあるガンシューティングが期待できる。

プレイ中の画面を背面から覗けたり、人感センサーにより筐体外部が光るギミックや、ボタンを押すとクリーチャーの鳴き声も聞けるなど、筐体の中でも外でもHOUSE OF THE DEADの空気を楽しめる。

コントローラーはもちろんガンコンが採用されている。
まだ開発途中ということもあり、ロケテストが行われていたりと稼働までもう少しというところのようだ。

なぜここまでリブート・リバイバルが多いのか?

昨今のゲーム業界ではリブート・リバイバルがちょっとしたブームになってきている。

自社IPを持っておきながらそのまま眠らせておくには勿体無いIPは多く存在している。
ファンとしても音沙汰が無いよりは、シリーズ作品を制作して欲しいもの。

焦らし商法ではないが、リブート・リバイバル作品であれば過去にその作品をプレイしていたユーザーを振り向かせることができる。
そのため各所で話題に挙がりやすく、当時は学生だったユーザーも現在では働いているのがほとんどだ。

昔を懐かしみつつ、新作タイトルを購入するフックとして使いやすいのがリブート・リバイバル作品の強みでもある。
グラフィックだけ見ても今と昔とではまったくの別物だ。

シリーズの過去作品を知らないユーザーでも、そこまで支持されるのならばと最新作に興味を抱く切っ掛けにもなる訳だ。
宣伝に力を入れるのはもちろんだが、今はSNSなどの存在もあり、宣伝以上の効果を期待できる。

過去の遺産で食ってると思われても仕方ないが、昔プレイした作品の最新作が出るというはやはり嬉しいもの。
とはいえ、コンスタントに新作を出して欲しいのが本音ではある。

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