概要

ネットが普及し、PCが一家に一台の時代からスマホが1人1台の時代になった現在。

必要な情報は大抵のものならネットで手に入り、雑誌で紹介されている情報も発売日前に出回る時代。

そんな時代でも雑誌が売り切れることが極稀に起こる。

つい最近では全国レベルでVジャンプ（以下、VJ）が4月5月と2ヶ月連続で売り切れになる状態が起こり、Vジャンプを購入できなかった人からは阿鼻叫喚の声が挙がっている。
では、なぜこんなにもVJの売り切れが起きたのだろうか？

Vジャンプ売り切れ原因は？

毎月21日発売のVJと言えば、やはり目玉の記事は『遊☆戯☆王』だ。

VJは遊戯王OCG（オフィシャルカードゲーム）の最新情報が毎月掲載され、遊戯王OCGユーザーにとっては見逃せない存在となっている。

2015年4月21日に発売された6月号では、遊戯王OCGのプロモーションカード（以下、プロモ）である「慧眼（けいがん）の魔術師」が付属し、しかも強力なプロモだっただけに、VJ発売から間もなく全国レベルで売り切れになった。

6月号では他にも、ブロッコリーのTCG『Z/X -Zillions of enemy X-』のプロモ「オフを満喫するタルティニ」、バンダイのTCG『Battle Spirits バトルスピリッツ』のプロモ「サムライ・ドラゴン・ワッパ」、『ドラゴンボールヒーローズ』のプロモ「べジータ」の計4種類のカードが付属していた。

異なる作品のカードが4種類も付属すれば、それぞれのユーザー間で争奪戦が起きるのは明白だ。

特に遊戯王ユーザーは層が広く、ユーザー人口も多い。

そのためVJを遊戯王目当てで購入する人は多く、強力なカードが付くとなれば転売を考えて購入する輩もいる。

基本的に他メーカーの関わる付録はそのメーカーからの生産・納品によって成り立ち、6月号のように4種類の異なる作品のカードが付属する場合は重版・増刷対応が難しい。

そして、次の2015年5月21日発売のVJ7月号では、同じく遊戯王OCGの応募者全員サービス「Vジャンプ限定パック」に応募できるコードが付属した。

更に、『ドラゴンボール ディスクロス』の「SSGSS 孫悟空」と『ドラゴンボールヒーローズ』の「フリーザ:復活」が付属し、『ドラゴンクエストⅩ オンライン』やゲームアプリなどで使用できる特典デジタルコードも付属と、とにかく豪華だ。

これだけ豪華な付録なのだから遊戯王ユーザーを含めVJに飛びつく人は多い。

6月号は予約段階で各所で売り切れになっていたこともあり、続く7月号の売り切れに危機感を抱いた人が多く、こちらも予約段階で売り切れが続出した。

これが最大の原因と言える。

また、遊戯王OCGの応募者全員サービスの限定パックは、本来なら受注生産により”8月中旬頃に届く”のだが、50,000パックまでは優先発送により”入金確認後、1週間以内で発送”される。

カードを入手できる速度が段違いなのだから、遊戯王ユーザーは殺到するだろう。

VJ7月号の重版・増刷はされないのか？

こうも売切れ続きだとVJ7月号も重版・増刷はされないのか？という質問も出てくる。

VJ編集部は2015年5月21日にTwitterにて「残念だけどムズカシイ」と回答し、紙の再手配、印刷所の雑誌のラインの確保、様々な関係者が「なんとかできないか」と走った末の結論と答えている。

一応、前例として2014年の4月号では「遊☆戯☆王」のプロモ、藤巻忠俊さん監修のファンブック「黒子のバスケ キャラクターズバイブル＋」、「ドラゴンクエストX 眠れる勇者と導きの盟友 オンライン」「ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵」などのデジタル特典コードが付属したが、この号は重版・増刷された。

まとめ

前例があるからといって、以後も簡単に重版・増刷できるかと問われるとそうでもないようだ。

これからVJ7月号を購入しようとする人はネット通販での購入は諦めて、地元の書店やコンビニを巡って、地道に探すしかないだろう。

中には「予約しなかったのが悪い」と言う人もいるが、あまり気にしないように。とはいえ、書店でも雑誌の予約はできるので以後は予約を心がけるようにしたい。

VJは年間定期購読の受付も行っているので、買い逃す位なら確実に手元に届く定期購読に申し込んでおくのも良いだろう。

以前は遊戯王のプロモが特典として送られていたが、現在はZ/Xとドラゴンボールヒーローズのプロモも特典として付くようだ。

この特典が付くキャンペーンは2015年8月25日までとなっているので、今回のような事態に備えて各ユーザーは申し込んでおくことをオススメする。

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