概要

現在、DMMオンラインゲームズが配信しているPCブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』、略して「とうらぶ」が、もの凄い勢いでその勢力を伸ばしている。

全国の書店では日本刀に関する書籍もかなりの数が売れ始めており、書店の店員も驚きを隠せないようだ。

ニトロプラスとDMMゲームズがタッグを組んで、女性向けに制作された本作は男性からも支持を得ており、ちょっとしたブームになっている。

本作は基本的に、「艦隊これくしょん -艦これ-」のように擬人化・資材といった要素のある”艦これクローン”にあたるゲームだ。

それでは、一体何が魅力的なのだろうか？

キャラクターの魅力

まず、本作ではプレイヤーは”審神者（さにわ）”と呼ばれる。

実際にあった刀剣や槍を擬人化した存在を指揮し、歴史を改変しようとする謎の敵集団と戦う。

刀剣には様々な種類があるが、「短刀」は少年、「脇差」は青少年といった具合に、刀の長さによってビジュアルもある程度統一されている。

可愛いらしい見た目の短刀やイケメンの太刀など、登場する刀剣全員にボイスが実装されているのも嬉しいところだ。

刀派ごとに服装も統一され、刀派や使用していた歴史上の人物名やエピソードを刀剣の性格やセリフなどから知ることができる。

本作を機に歴史やその刀剣を使用した人物に興味を持つ人が増えているようだ。

戦闘ステージとなる合戦場は、日本史でも有名な場所が多数登場し、そこで敵集団と戦闘を繰り広げる。

敵からダメージを受けたり、必殺技となる「真剣必殺」など、刀剣のグラフィックは1キャラにつき5種類ある。

表情やビジュアルの変化も楽しめるので、よりキャラクターが魅力的に見える。特定の条件を満たすと”回想”が見れるようになり、刀剣同士の会話を楽しめる。

戦闘システム

刀の長さが違えば、当然性能も違ってくる。

全体の強さで言えば最も長い刀にあたる「大太刀」が非常に強い。
「槍」と「薙刀」は大器晩成型なので序盤は苦労するが、後半になると頼もしい存在になる。

「打刀」と「太刀」はバランス型に近いので扱いやすく、「短刀」と「脇差」はクリティカルダメージが高めとなっている。

細かいところだと、太刀などは昼戦となる”白刃戦”は得意だが、夜間戦闘となる”夜戦”は苦手だ。逆に短刀と脇差は、夜戦は得意だが白刃戦は苦手となっている。

刀剣には兵装や兵士となる”刀装”を装備させる必要がある。

刀装を装備すると刀剣の能力値が強化され、敵の攻撃を変わりに受け止めてくれるアーマーのような効果を持っている。

刀装が破壊された状態で大ダメージを受けて刀剣のHPが尽きると”刀剣破壊”となり”ロスト”してしまう。

ロストするとその刀剣は手元から居なくなってしまう。

全体的に大太刀が強すぎる気がしないでもないが、それ以外が弱すぎるということはない。先制攻撃のできる弓・投石・銃を装備できるのは短刀・脇差・打刀だけが装備できる。

相手がこれらを装備していなければ開幕早々、一方的にダメージを与えられる。戦闘自体はオートで進行するが、戦略面でも奥深いところは艦これと同じだ。

そして、もっとも特徴的なのが“攻撃範囲”だ。
刀剣の長さが長いほど一度の攻撃で複数の敵にダメージを与えることができる。

他にも特定の条件を満たすと、逆転のできる可能性のある『一騎打ち』が発生し、この結果で勝敗が決定するというものなどがある。

愛着が湧く

戦闘後、ダメージを受けていれば”手入”で回復させる必要があり、刀装が破壊されていたら新たに作り直して、装備させる必要がある。

この戦闘後のケアをしっかりしておかないと、次に出陣した時にロストする危険性がある。

覚えることは多く、多少の手間はかかるが、付き合いが長くなってくると刀剣に愛着が湧いてくる。

部隊も好みで変更できるので、強さを求めて大太刀部隊を作成しても良いし、男の娘部隊を作ったり、イケメン部隊を作ったりといった遊びもできる。

チュートリアルが親切なので、ゲームが苦手な人でも理解しやすく楽しめるはずだ。
UI周りとローディングに少々難があるが、全体的なデキは良好といえる作品になっている。

まとめ

ゲーム業界では「艦これ」の大ヒット以降、それに続こうと擬人化作品が相次いで発表され、DMMゲームズからもいくつもの擬人化作品が配信されたが、どれもパッとしなかった。

それだけに、本作のヒットは嬉しいものがあるだろう。「艦これ」も最近では勢いが落ち着いてきたが、まだまだ話題が尽きない。

筆者は艦これをメインでプレイしているが、それとはまた違った部分があり意外と楽しめている。

筆者のように提督と審神者を兼業していたり、親方や社長などと兼業しているユーザーも多いだろう。

このように他のゲームと並行プレイしやすいのもブラウザゲームの魅力だ。

艦これをプレイ済みのユーザーなら、「刀剣乱舞ONLINE（とうらぶ） Wiki」に掲載されている「提督向け手引書」で大半を理解できるはずだ。

私自身、このページに非常に助けられたので、作成してくれたユーザーに賞賛を送りたい。

艦これやガールズ＆パンツァー、戦国BASARAなど、切っ掛けはゲームやアニメでも、ミリタリーや歴史関係はハマると長く楽しめるので、刀剣乱舞を機に歴史ブームがまた来るかもしれない。

刀剣乱舞のように艦これクローンのゲームは今後も増えることは明白だ。だが、いつまでもそれに捉われず、新しいものを作って欲しいものだ。

『刀剣乱舞-ONLINE-』

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