ピカソも愛した日本の春画(しゅんが)

2014/09/10

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このページの目次

1 概要
2 葛飾北斎
3 春画
4 まとめ

概要

皆さんは芸術(アート)といわれるもの興味はあるだろうか？

芸術に興味のない人でも、ゴッホの「ひまわり」やピカソの描いた「ゲルニカ」位は見たことがあるだろう。
そして、あの有名な画家達を魅力的な作品が日本にあった。

「浮世絵」だ。

ゴッホは浮世絵など日本趣味にも触れたことで、日本に憧れを抱くようになる。
ピカソは浮世絵の中でも葛飾北斎の「春画(しゅんが)」に影響されたのではないかと、思われる作品が多数ある。
また、春画を集めていた時期もあるようだ。

モネ、ゴーギャンなど、海外の有名な画家たちも北斎の影響を受けたと言われており、日本の「浮世絵」は現在の海外でも多くのファンがいる。

葛飾北斎

森羅万象を描き、生涯に3万点を超える作品を制作した葛飾北斎。

勝川春朗の画名で浮世絵界デビューをする。
若い時から意欲的で、版画の他にも肉筆浮世絵にも傑出していた。
北斎の絵師としての地位は「富嶽三十六景」の発表により、不動のものとなっただけでなく、風景画にも関心を集めた。

「北斎漫画」を始めとする絵本を多数発表したところ、絵画技術の普及や庶民教育にも反映されるなど、影響は大きかった。

芸術家を始め、工芸家や音楽家にも多くの影響を与えている。
ありとあらゆるものを描き尽くそうとした北斎は、晩年には銅版画やガラス絵の研究も試みた。

また、油絵に対しても強く関心をもっていたが、果たせずその長い生涯を終えた。

自らを「画狂人」と称した、偉大な画家は現在でも、世界中のアーティストに影響を与えている。

春画

浮世絵の「春画(しゅんが)・春本」とは、男女の性的な営みを描いた挿絵や、好色的な内容の本文を持つ本のこと。

男女の交わりを描いた肉筆画、版画などを指す。要するに、今でいうエロ漫画・エロ画像である。

1722年の「享保の改革」によって全面的に好色的な書物は禁止されたが、だんだんとその効力も薄れ、発禁される度に画名を変え、浮世絵師は隠れながら生き残ってきた。

ピカソは特に「蛸と海女」を気に入っていたようで、それを真似た作品を制作している。

「蛸と海女」に綴られている文字の内容を要約すると、大蛸と小蛸が海女を襲い、その8本の足で嬲っているところを楽しんでいる様が書かれている。

しまいには、連れて帰って愛人にしようかと蛸が話している。

まとめ

最近は某テレビ番組のアニメ規制議論が話題になっているが、規制をすれば個人のモラルが保たれると本気で思っている節がある。

筆者は議論番組というのは茶番でしかないと考えているが、ものごとに対して考える切っ掛けになっていることも確かだ。

件の番組では具体的な数字も出さず、出演者が感情的になるシーンが多々あり、あれでは議論とは言えない。(そして、残念なことにアレが国会議員だ)

本当かどうかは知らないが、これを見て殺人予告を出す迂闊な輩もいる。

今回、葛飾北斎を取り上げたのは“規制賛成派は「蛸と海女」を見てどう思うのか？”というツイートを見てこちらでも取り上げてみようと思った次第だ。

卑猥なものとして規制の対象にするのか、芸術として扱うのか興味深い。

規制賛成派ばかりに政治家が目立つあたり、規制をすることで少なからず得する人間がいるのではないかと考えてしまう。

少なくともテレビ番組は議論というのであれば賛成派だけでなく、反対派の議員を呼ぶべきだったが、散々偏見報道を行ってきたマスコミに期待するのは酷だろう。

自分達の都合の良い時だけ「表現の自由」を謳う方々の様にはなりたくないものだ。