概要

これまで当サイトでは、GTA5及びGTAオンラインの記事を多くお届けしてきた。
そのうち95%が今作を好きだからこその、記事の内容になっていたように思う。

そこで、今回の記事では少々志向を変えて、今作に足りないと思われるものを挙げていきたい。もちろん、批判的な事がすべてではない。今後のアップデートに向けての期待の意味もある。

もしかしたら、皆さんも感じていた事があるかもしれないが、時間が許すのであればお付き合いいただきたい。

1.食事

現状、食事という食事がとれない。生活の基本だ。
クルーやフレンドと食事をとりたいのだ。これは、もちろんゲームとしては重要ではない。

場合によっては1回食べたっきりになってしまうかもしれない。

それでもいいのだ。
そういう機能がある事が大事。

実際問題、サンアンドレアスでは食事や運動によって体型をコントロースする事が可能だった。

あのハンバーガーショップでのワクワク感。
皆も忘れてしまったわけではあるまい。

2.海、海中イベント

いつぞやの記事でも触れたが広大な海がある割には、中身がスカスカではないだろうか。

お宝探しなんてのは無機質だ。
もう少し実態のあるアクティビティが必要なのだ。

サメに喰われるのも、トロフィーのためである。
海に仕掛けを用意し過ぎるとファンタジーになってしまう。

それはわかるのだが、ロックスターなら上手く料理してくれるだろう。

海はロマンで溢れている。
もちろん、GTAがトレジャーハンター系のゲームでない事は百も承知だ。

だが、私達が海に求めているのは「シーレース」ではない。
これだけは確かな事なのだ。

3.16人は少ない

セッション限界人数の16人は少ないのではないだろうか。
通常のオンラインゲームであれば、問題はなかったのかもしれない。

世界が広いからこそ、密度がないのだ。人になかなか会えない。もっとウジャウジャ居た方がよい。

皮肉にも、世界が広いからこそ、16人という人数になってしまった、とも言える。

どこもかしかも、オンラインユーザー、すぐ鉢合わせてしまう。場合によってはPKもあり得る。これこそがオンラインゲームでのオープンワールドスタイルではないのだろうか。

それが嫌なユーザーは、ソロセッションやオフラインを楽しめばいい。

4.建物に入れない

全く入れないわけではなく、限られた建物にしか入れないわけだが、これはわかっていた事だった。

それでも、もっと建物に入りたいと感じたユーザーは少なくないだろう。
ロックスターゲームスは、GTAは、外に広げる事には成功した。

今回のロスサントスのMAPも、大まかな位置感覚はわかるまでも、すべての道を覚えるのは困難だ。それだけ広い。

もしかしたら、これ以上のMAPの広さは必要ないのかもしれない。それだけ満足の出来るものだった。

次に考えてほしいのは、単純な「広さ」ではなく「質」なのではないだろうか。

5.警察のバランス

今作の警察は非常に強力になった。単調な追いかけっこ、銃の撃ち合いでは済まない。
もちろん、その挙動にはいくつかおかしい点も見つかっている。

例えば、逃走する時に裏路地に身を潜めば回避できるケースがあるが、あれだけ強力であるはずの警察が、この点においては弱者と化している。

ただ、警察が協力なのは紛れもない事実だ。
例えば、こちらが世界一の車で逃走していたとしても、あちらも十分ついてくる。

警察に追いかけられるのはGTAの醍醐味とも言える。
「詰んでいる」とわかっていても、警察を相手に戦うのは楽しい。GTAの新作を購入したら、まずは町で一暴れするのはお約束だ。

しかしながら、あまりにもバランス悪いとストレスを感じるだけのゲームとなってしまう。

6.オンラインの物価が高い

これはオンラインゲームの宿命ではあるのだが、異常に物価が高い。

オフラインのように大金を入手出来る銀行強盗などのミッションが未だ実装されていない事も原因の一つだ。（仮に実装されても、オフラインの銀行強盗と同等の額を入手できるかは疑問だ。）

オンラインゲームとしての延命措置として、十分理解出来る。
しかし、それであれば、グリッチやバグ技などへの策を、もっと早く講じるべきだった。

7.建物が破壊できない

建物の再現性は十分なのだが、その建物が一切破壊できない。

フェンスや備品などは破壊したり動かしたりする事は可能なのだが、ロケットランチャーが直撃しているにも関わらず、何の変わり映えなくビルが聳え立っている光景は、少々異常だ。

すべての建物を物理演算的に破壊されたグラフィックで処理するのは、非常にコストが発生する。

しかし、多少傷がついたり、欠けたりする程度の演出は欲しかった。

8.車のカスタマイズのバリエーション

性能的な意味では、かなりの部分のカスタマイズが可能になった。

もちろん、エンジンを取り換えたらどうなるのかは容易に想像できるのだが、この部分をカスタマイズすると、どうなるのだろう？と車に詳しくない人間は感じる程である。

もう少し外観のバリエーションが欲しかった。
これはVIPカーや痛車などの文化が強い日本人ならではの願望なのかもしれない。

ただ、早さを追い求めれば、最終的にはアダーやエンティティに行き着いてしまい、多くの人間と同じ車に乗る事になってしまう。

まとめ

様々な不満な点、ガッカリした事を挙げた。
ネットでの意見などを見ていると、私と同じで「MAPの出来」や「広さ」については満足しているユーザーが多いようだ。

ロックスター・ゲームスに次に意識してほしいのは「行けるだけでは終わらない」という事だ。陸海空も、行くだけならすぐ飽きてしまう。

「内容」「密度」。
これが加われば、すべてのゲームを凌駕した作品となるだろう。

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