マンU獲得報道

マンチェスターU、セスク獲得に動く＝英BBC
あのマンチェスターUのセスク獲りが報道されました。
2500万ポンド（約37億7000万円）という高額の移籍金でオファーを出しているとの事です。

セスクという選手はちょっと特殊な選手ですが、基本的には中盤の選手です。
日本ファンの心理としては、香川真司のポジションが奪われるのではないかと、少々心配なニュースではあります。ですが、ビッグクラブに所属している限り、移籍の時期になるとこういった心配は付き物です。

セスクは26歳という事なので、思っているよりも若い選手ですね。

セスクはどういった選手？

ポジション

セスクは中盤の選手ですが、本来はボランチの選手であり、香川真司と被る事はありません。ですが、スペイン代表は、0（ゼロ）トップと呼ばれる布陣で試合に臨む事があり、その際はトップ下で出場する事があります。通称「セスクのゼロトップ」と言われています

。 ボランチの選手ですが、高い得点力を誇っており、そのへんのFWにも負ける事がありません。また、パスワークも得意なので、「セスクのゼロトップ」フォーメーションにする事により、スペイン代表チームのポゼッション力を更に上げる効果が期待されています。

スペイン代表

代表では、2006年にデビューしました。
良い時期にサッカー選手として産まれたと思います。なぜならこの時のスペイン代表は、シャビ・イニエスタ・シルバがいたからです。
そして、2008年についにEURO2008を制します。無敵艦隊と言われていた無敵じゃない艦隊が、本当に無敵艦隊になった瞬間です。

こういったパスサッカーがユーロを制したというのはすごく大きな意味があります。
近代サッカーはフィジカル重視のアスリートサッカーになってきていると言われており、優雅さに欠けると言われていました。
フィジカル重視になる事が、アフリカ勢が台頭してくればそれはそれで面白いのですが…。

ただ、本当に2008年のスペイン代表は世界中のフットボールファンを魅了したわけです。 無敵艦隊が無敵になった！しかもパスサッカーで！
スペインファンが一気に増えたのではないでしょうか。

そして、スペイン代表の中心選手の一人に、まだ若いセスクがいました。

現バルセロナ、元アーセナルの選手

実は、セスクという選手、元々プレミアリーグのアーセナルに所属していました。
あのベンゲルの元でプレイしていたわけです。
アーセナルでは中心選手だったのですが、チーム全体が報われる事もなく、また代えが効かない選手として酷使されており、身体の状態も良くなかったと噂されています。

アーセナルやスペイン代表での輝かしい実績があり、2011年8月にスペインのリーガ・エスパニョーラのバルセロナに移籍しました。あのメッシがいるチームです。

元々FCバルセロナのカンテラで育った選手なので、実はバルセロナに入るべくして入った選手だと言えます。
ですが、労働法の隙間やFCバルセロナの会長選の期間を狙って、無料でセスクを獲得しました。噂によると、日本人に馴染み深い、あのアーセン・ベンゲルが惚れ込んだとの事です。
もちろん、ベンゲルではなくても、セスクのような選手はどのようなチームでも欲しがる逸材です。

アーセナルでは、当初は若さ故か期待通りの活躍が出来なかったものの、シーズン中盤から終盤にかけては、調子を上げてきました。
特にUEFAチャンピオンズ・リーグのユヴェントス戦ではゴールを挙げて存在感を示しました。

2006-2007は、クラブでのセスクが躍動した年になりました。
このシーズンで、プレミアリーグのアシストランキング1位に輝いたのです。この時セスクはまだギリギリ10代。
普段は得点ランキングに目がいきがちですし、データを掲載しているサイトもそんなに多くはありません。wikipediaのサッカー選手のページも、アシスト数は掲載されていません。 ですが、アシストランキングもサッカー選手を評価する大事な要素の一つです。

2008年からは、アーセナルのキャプテンを任される事となり、一流選手へと昇り詰めました。

ロビン・ファン・ペルシーとは元同僚

香川真司がマンチェスター・ユナイテッドに移籍してから、同僚の選手が日本人の中でも有名になっていきました。ウェインルーニーは元々イングランド代表の一流選手でしたが、名前だけ知っている人が多かったように思います。
ルーニーは香川にパスをくれる選手の一人でなので、日本人のファンも増えましたね。
ロビン・ファン・ペルシーも香川真司の同僚の一人で高い得点力を誇り、香川と同じ年に移籍した事もあり、日本人の中の有名な選手の一人になりました。

実はこのロビン・ファン・ペルシーは、元々アーセナルの選手で、セスクとも共にプレーしています。あの時代のアーセナルは、RVPやセスクやナスリが中心となってチームを動かしていました。

香川真司との共存

セスクの移籍は決定ではないのでまだ気が早いのかもしれませんが、香川真司との共存について考えてみたいと思います。

ポジション争いの心配ばかりが目につきますが、セスクが加入すれば、マンUのパスワークがもっとよくなると思います。今はプレミアのお家芸であるサイドアタックがメインですが、香川が求めているサッカースタイルが強くなるかもしれません。

また、香川は流れを作るためのバックパスを使いますが、ボランチにセスクがいると、このバックパスも大きな意味を持つようになります。

同時期用があるのかどうか、すべては新監督のモイーズのみぞ知る事となります。

シェアはこちらから。

関連記事