「エロゲー」の語源とは？

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2014/09/19

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このページの目次

1 概要
2 エロゲーとは？
3 エロゲーの語源
4 まとめ

概要

今現在、アダルトゲームはユーザー間では「エロゲー」と一般的に言われている。
だが、エロゲメーカーやエロゲ通販サイトの多くは「美少女ゲーム」と記載している。

「エロゲー」ではなく、「美少女ゲーム」と書くのは言ってしまえば、外部向けの呼称なのではないだろうかと思う。

“エロ”という直接的な表現ではなく、“美少女”というソフトな言い方に変えているのも納得できる。

では、「エロゲー」という単語の語源はいったいいつ頃から出てきたのだろうか。

エロゲーとは？

この疑問を解決する前に「エロゲー」とはなんぞや？ということを確認しておく必要がある。

“エロゲー”とは年齢制限を持つアダルトゲームのことだ。
性的表現(セックスシーン)があり、18歳以上の購入または閲覧を禁止するという制限がある。

登録商標としては「美少女ゲーム」と記載される。
ちなみに、「美少女ゲーム」は徳間書店の登録商標だ。

美少女ゲームは“ギャルゲー”とも呼称される。

エロゲーの語源

では、アダルトゲームはいつから“エロゲー”と呼称されるようになったのか？これについて、プログラマー兼ライターの岩崎啓眞氏は過去に調べていた模様。

調べていくと、1980年代中頃の美少女ゲームは使えるようなゲームではなかったようだ。

19889年にガイナックスから発売された脱衣クイズゲーム「電脳学園」と、カクテル・ソフトが発売した18禁恋愛シミュレーションゲーム「きゃんきゃんバニー」などクオリティが上がっていき、エロくなっていった。

その頃のゲーム雑誌では「Hソフト」「アダルトソフト」「エロソフト」という呼称が多く、ユーザー感では脱衣麻雀は“エロゲー”という認識ではなかった。

“ギャルゲー”が「成人向けではない美少女ゲーム」という意味合いで呼称されるように、“エロゲー”と分けて呼称されてきたのもこの頃だ。

“コンピュータソフトウェア協会 ”と“コンピュータソフトウェア倫理機構”が成人向けかどうかを分けた時期と被る。

概ね1990年前後から、その語感の良さでユーザーからは“エロゲー”と呼称されてきたようだ。

アダルトビデオをエロビデオ、成人向けコミックをエロ本という流れから、アダルトゲームをエロゲと呼ぶのは自然な流れなのだろう。

そして、この「○○ゲー」も元を辿ると、「クソゲー」に辿りつくのである。
“クソゲー”とは、漫画家のみうらじゅん氏が「一揆」をプレイした際に、このように評価したのが語源だと言われている。

そして、この流れから“ギャルゲー”という言葉が生まれ、“エロゲー”に繋がるという訳だ。

まとめ

流行語にしてもそうだが、言葉というのは時代の流れで生まれるものなのだと改めて知る。

ここ数年では“ソシャゲー・ブラゲー”という言葉が生まれてきた。

今や様々なジャンルのある“エロゲー”だが、今回のようにエロゲーに関することを調べると必ずと言っていい程、「同級生」というエロゲーが出てくるあたり、その影響力が大きかったこと物語っている。

“エロ”をパワーにして進化してきたものがチラホラある辺りに、男の“エロ”に対する執念は凄まじいものだと思う。

そのお陰で今のエロゲユーザーがこうして楽しめるのだから敬意を表さずにはいられない。