『パズルゲーム』に『モンスター』をプラスする事が、ゲームの価値を落とす場合がある。

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2014/01/24

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このページの目次

1 概要
- 1.1 テトリス
- 1.2 モンスターゲームになったところで…

概要

『テトリス』と『ぷよぷよ』はパズルゲーム界の2台巨塔だ。
パズルゲームを好きな人ではなくても、ゲームが好きではない人ではなくても、プレイした事はないにしろ名前は聞いた事のあるゲーム名だ。

この2つの超有名パズルゲーム。
実は、モンスター要素を交えたゲームになってしまったのをご存知だろうか？

もちろん、言うまでもなくガンホーの『パズル＆ドラゴンズ』の影響があったと言い切って良い。

しかしながら、ここまで超有名なパズルゲームが、なぜモンスター要素を追加しなければならなかったのか？

テトリス

テトリスは世界中で愛されるゲームだ。テトリスプレイヤーであれば、ハイスコアを叩き出して「もしかしたら、自分はとてもテトリスが上手い人間ではないのか」という感情を抱いた経験があるのではないだろうか。

『シンプル・イズ・ベスト』という有名な言葉はあるが、テトリス程の長い寿命のコンテンツには、どうやら当てはまらないらしい。

プレイすれば面白い、という事はわかりつつも、手軽で本格的なゲームをプレイ出来るスマホアプリの普及のせいで、すっかり影を潜めてしまった。

また、『テトリス』にとって最大の難点がある。
それは、スマートフォンとの相性の悪さである。

テトリス専用のゲームでも、フィーチャーフォンでも良いのだが、プレイ画面と操作方法を思い出してほしい。

落ちてくるブロックを任意の場所に動かし、全体のバランスを考えながらスペースが生まれないようにと、ブロックを消していく。

この時、落ちてくるブロックは十字キー・テンキーによって、1マスずつ動かしていく。

ところが、スマートフォンのテトリスは、指をスライドさせる事によってブロックを動かすのだ。1マスずつ動かすのに比べて指のポジションの自由はあるものの、変な不自由さを感じる。

つまり、難易度が上がれば上がる程1マスのスペースが命取りになるゲームであるにも関わらず、1マス単位の細かい操作が苦手なのである。

通常、あらゆる動作をスムーズにすると思われたスマートフォンのインターフェースが裏目に出てしまう形となった。

モンスターゲームになったところで…

このアプリは日本限定のリリースとなったが、2013年12月に200万ダウンロードを突破した。

中堅アプリデベロッパーにとっては、200万でもとてつもない数字だ。
しかしながら、仮にもあのテトリスをパズル要素のコンテンツとして起用したにも関わらず、200万というのはお粗末な数字ともとれる。

モンスター要素を混ぜたところで、2番煎じ感は否めない。

モンスターが登場するゲームは山のようにあるし、避けては通れない。普通のゲームであれば、モンスターをテーマにしたゲームをリリースしても二番煎じ扱いは受けないだろう。

テトリスが既存の有名なゲームだからこそ、そこにモンスター要素をプラスした事が私達に二番煎じという印象を与えるのである。