広がる“小さな図書館”リトルフリーライブラリー

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2014/10/1

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このページの目次

1 概要
2 リトルフリーライブラリーとは？
3 盗まれる心配はないのか？
4 まとめ

概要

2014年7月5日、鳥取県鳥取市に「リトルフリーライブラリー」が設置された。

リトルフリーライブラリーは道路脇に置かれたブックポストに色々な本が置かれており、無料で貸し出しをしているというものだ。

この設置されているブックポストは、地元中学校の“オヤジの会”が廃棄処分の机を再利用し、作成しているとのこと。

本は、主に市民や市から寄付された古本が置かれている。

現在は、鳥取県庁前「くる梨」緑コース中央郵便局バス停、鳥取市わらべ館前バス停に設置されており、現在も利用できる。

「くる梨」の運賃はどこで乗り降りしても大人・子供は 100円、障害のある人とその介護者は 50円で乗車できる循環バスだ。

鳥取市では、鳥取市議会議員桑田達也氏が中心となって“ライブラリー鳥取”を設立をし、リトルフリーライブラリーの設置を進めている。

この他にも国内では様々な人々の手により“リトルフリーライブラリー”が設置され、少しずつ広がっている。

リトルフリーライブラリーとは？

元々は「町の小さな図書館」運動としてアメリカを中心に世界中に広まっているボランティア活動だ。

個人の庭先に図書ポストを設置したり、ガレージを改修した簡易図書館を使うなど様々な方法で活動している。

学校帰りの子供達が集まって、好きな本を読み、友達と楽しんで読んでいるようだ。

“リトルフリーライブラリー”の発案者、トッド・ボル氏は、「今は亡き母親ジューンさんがいつも本の読み聞かせをしてくれ、読書の楽しさを教えてくれた。これは母への敬意の表れなのです。」と語る。

こうした活動は世界中に広がり、地域の交流の場になっている。現在は世界で、4000～5000のミニライブラリーが設置されているようだ。

ミニライブラリーの設置場所をGoogle Mapで確認できるが、日本はまだ少ないことが伺える。

盗まれる心配はないのか？

桑田氏はわらべ館職員に「盗まれたりしないの？」との質問に、「大丈夫、読書好きな人に悪い人はいません♪」と答えた。

鳥取市のホームページでも使用する際のルールには、返却日の設定はなく、利用者の良心に委ねると記載されている。

とはいえ、残念ながら悪意のある人間はどこにでもいるもので、持ち去り屋というものがいるらしい。

鳥取市で設置されているブックポストはバス停の一部とみなされ、盗み目的や損壊はバス停そのものを傷つける犯罪行為となる。

バス停近くに設置しているのにはこういった理由もあるようだ。

まとめ

本を読むという習慣は意識しなければ中々身に付かないものだ。

学生の頃であれば校内に図書室があるので足を運びやすいが、社会人ともなると図書館に行くこともあまりなく、書店では興味のある雑誌などを買いがちだ。

だが、リトルフリーライブラリーが身近にあれば、通勤・通学の際に借りて、普段は興味の無い本でも読む切っ掛けになるだろう。

自分が読み終わり、他の人にも読んで貰いたい本を寄付すれば地域交流の場にもなる。本は知識を深め、心を豊かにしてくれるものだ。

漫画やライトノベルにも様々な意見があるが、色々なことを想像することで柔軟な発想の切っ掛けとなる。

今回のような取り組みは子供達の心を豊かに育むだろう。